分かったか、このタコ!『鳥人戦隊ジェットマン』第1巻:備忘録

■ずっと観たいと思っていたけど、まとまった時間が必要だし、なにしろ50本は大変だよなあと思って後回しになってましたが、先日「あまちゃん」を意外とスルッと全話観ることができたので、満を持して「鳥人戦隊ジェットマン」マラソンにチャレンジです。とはいえ、25分番組だった時代なので、CMを除くと正味20分で、OPとEDのタイトルを除くと17分弱くらいでしょうか。

■戦うトレンディードラマと呼ばれたものですが、単純に正統派のメロドラマですよね。レッドを巡る三角関係という。第1巻は第5話「俺に惚れろ」までですが、第4話「戦う花嫁」(脚本:井上敏樹、監督:新井清)で一気に心を捉える戦略ですね。大財閥の御曹司との結婚式でホワイト香がブチ切れて、自分も戦士なんだ、となぜかヤンキー口調で啖呵を切る場面は、感涙の名シーンでしょう。ウェディングドレスでバイクを駆る場面も凄いですね。これぞ東映、さすが東映

■いまどきのシリーズ構成ならもう少し前フリを入れておくところでしょうが、昔の東映はこれでいいのです。というか、シリーズ構成としてはましな方でしょう。なにしろ井上敏樹なので。

■特撮監督が佛田洋で、美術の三池敏夫と組んだ勢いのある特撮演出ももちろん見どころ。まだ巨大ロボは登場しないけど、ロードジゲンの回で高速道路がロールケーキのようにクルクルとめくれ上がるミニチュア大特撮はびっくりしたぞ。あんなの見たこと無い。でも、ミニチュア特撮のボリューム的にはまだ控えめな方ですね。ちなみに、このあたりの佛田特撮は後の平成ガメラにも多大な影響を与えてます。

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