異次元世界の恋人たち!『鳥人戦隊ジェットマン』第6巻:備忘録

■第26話から第30話までを収録。比較的バラエティ感の強いお話が多いですね。

■特に第28話「元祖次元獣」(脚本:荒川稔久、監督:東條昭平)はなんといっても、みんなこんなお話好きでしょ?という脚本家の顔が見えるような心優しいお話で、まあ間違いなくみんな好きですよね。バイオ次元獣がなんぼのもんじゃい!元祖次元獣の底力をみせたるわい!と出動した、いまやバイラムでも時代遅れの”オジン”であるドライヤージゲンの異次元の強さと、その意外な弱点が的確に語られる。これを井上敏樹が書くと無惨な悲劇になるけど、最終的にお約束どおりの安住の地を見つけたドライヤージゲンは、いまも健在だろうか。

第29話「最後の戦い」(脚本:渡辺麻実、八渡直樹、監督:東條昭平)井上敏樹の脚本じゃないけど、竜とマリア(リエ)の悲恋を補強するエピソードで、また異次元世界から戦士がやってくるけど、死なないから安心して!なにしろ、リエって、第1話の冒頭に出演しただけなので、随所で布石しておかないと簡単に忘れられますからね!

■かと思えば、第30話「三魔神起つ」(脚本:井上敏樹、監督:蓑輪雅夫)は本線のトレンディ鬼畜路線で、バイラムとも関係ない三魔神が復活しようとする。そのなかで、香は凱のひたむきな愛情に応えようと感じ始める。当時のトレンディドラマでありがちなゆさぶり展開ですが、なんだかとても懐かしい気がしますね。ここにも裏次元伯爵ラディゲが積極的に関わって行きますが、どうせろくな死に方しないからそのつもりで!

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