■でも非常に面白いので、好事家にはオススメです。まずだいいちに、読みやすく、分かりやすいです。そこはさすがに予備校の先生です。それでいて要点は漏れなく網羅されているし、特に文化面では同時代人としての実感(と怨念)がこもっていて、特に迫真感がありますよ。日本の戦後史を概観するには、効率的だと思います。
■東久邇首相の「一億総懺悔」は、迷惑をかけた諸外国とか、犠牲になった多くの国民に対して行う意味と思ってたけど、1億の国民が力不足で戦争に負けてすんません!と昭和天皇に対して懺悔する意味だ、とか!?え、そうなの?確かに、そこは考えたことがなかったなあ。驚愕だ。
■特攻隊崩れとして出てくる安藤昇はわかる(?)として、斎藤龍鳳なんて、古参の映画ファン意外に誰が知る?山本義隆とか桐山襲とか谷川雁とか、さすがに知らんよ。というか、表の歴史(正史)にはふつう出てこないよね。でもそこが、一般の研究者では書けない、書かない、同時代の生活実感に即した肝の部分。加藤泰の『沓掛時次郎 遊侠一匹』の主題歌が出てきますからね、そんな歴史書ないですよ!
■戦後文化的にゴジラは当然として、森崎東が登場するのは、さすがに時代だよなあ。これも普通出てこない。当時の評価の高さだよなあ。実際、映画は面白いけどね。そうそう、新しいところでは上戸彩の名も出ますよ。李香蘭を演じたから!
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