本
怪異猟奇ミステリー全史 (新潮選書)作者:風間 賢二新潮社Amazon■怪奇猟奇ミステリー、怪異耽美小説には眼がない質なので、古書店で買ってしまいました。昔はいっぱい読みましたね。今も、屋根裏に眠っている。日本の戦前、戦後の同ジャンルの歴史は、昔の中…
木島日記 乞丐相 (角川文庫)作者:大塚 英志KADOKAWAAmazon■ネタバレあり。ご注意ください。さて…■津山三十人殺しは、本当に一人の男が実行可能な犯行だったのか?という「砂けぶり」、海軍が「不沈艦」建造のため御贖(みあが)とか持衰(じさい)と呼ばれる古…
軍靴の響き (角川文庫)作者:半村 良KADOKAWAAmazon半村良“21世紀”セレクション1 不可触領域/軍靴の響き 【陰謀と政治】編 (徳間文庫 トクマの特選!)作者:半村良徳間書店Amazon■実に、昭和47年に書かれた近未来SF。どこで買ったかも記憶にない古い文庫本を…
異形の白昼 (集英社文庫)集英社Amazon異形の白昼 恐怖小説集 (ちくま文庫 つ 19-2)筑摩書房Amazon■筒井康隆が編んだアンソロジーで『異形の白昼』というのがありまして、その筋では有名(?)だと思いますが、さすがに奇抜な傑作ぞろいで、生島治郎の「頭の…
日活1954-1971: 映像を創造する侍たちワイズ出版Amazon■貴重な証言集だけど、ボリュームは下巻に劣る。さすがに、時代が古すぎて、あまり証言者を集められなかった?■それでも、江崎実生の証言で、アクションには興味なくて、メロドラマが描きたかったと言っ…
■阿刀田高選の『恐怖特急』で読みましたが、名作といわれる、山田風太郎の短編ですね。台詞の書きぶりとか、いかにも演劇的な言い回しが散見されるので、舞台にできそうだなあと思っていたら、実際、上演されていました。さすが。 note.com■昭和30年、鼠の死…
イスラームからお金を考える (ちくまプリマー新書)作者:長岡慎介筑摩書房Amazon■図書館でたまたま見つけて借りてみました。これはなかなか示唆に富む内容で、広く読まれて欲しい内容ですね。■イスラム教は単なる宗教ではなくて、社会制度、社会システム全体…
悪意のきれっぱし 増補版 (ちくま文庫い-106-1)作者:生島 治郎筑摩書房Amazon■阿刀田高の選による『恐怖特急』というアンソロジーがありましてね、昭和時代の中間小説に軸足を置いた、「奇妙な味」の短編傑作が編まれています。短いものが多くて、掌編集とい…
うたかたの娘 (角川書店単行本)作者:綿原 芹KADOKAWAAmazon■第45回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈大賞〉受賞作ですね。ミステリーではなく、ジャンルはホラー。でも、ファンタジーに近いかもしれない。この賞はクセがあって、これが大賞?というものもある。…
■草野唯雄の「怪音」という怪奇猟奇ミステリーの短編がありましてね。角川文庫の『罠』という短編集に入っているようです。もともとは、昭和47年の作。■さすがに、これは持っていないので、別のアンソロジーで読みました。中島河太郎編『怪奇傑作選 血染めの…
恐怖の森 (福武文庫 あ 401)作者:阿刀田 高ベネッセコーポレーションAmazon■実に1989年に出版された文庫です。しかも、その当時、全部は読んでなかったかも。実は三津田信三の『厭魅の如き憑くもの』を読みはじめて、あ、これはベクトルが違うわ!この世界観…
ひかりごけ (新潮文庫)作者:泰淳, 武田新潮社Amazon■阿刀田高の選んだ、かなりむかしのアンソロジー「恐怖の森」で読みました。このアンソロジー、なかなか読み応えがあるんです。というか、阿刀田高なのでね、当然なのです。劇団四季の日下武史の出る舞台は…
ツレが「ひと」ではなかった異類婚姻譚案内作者:川森博司淡交社Amazon■これは以前、書店で見かけて、タイトルが秀逸なので、ぎょっとした名著。読めば読むほど、いろいろ、妄想が広がりますね。 うちにもラムちゃん来ねえかなあ?「押しかけ女房」が男の理想…
シナリオ無頼: 祭りは終わらない (中公新書 2043)作者:中島 丈博中央公論新社Amazon■これは無類に面白い、一人のシナリオライターの仕事と人生の記録。■師匠の橋本忍とデビュー作の『南の風と波』を作ったときのエピソードが興味深くて、橋本忍の直しが具体…
ブラックシ-プ映画監督「中平康」伝作者:中平 まみワイズ出版Amazon■中平康の演出方針とか現場での姿とかが少し判ってくるのがありがたい本で、妻子を捨てて幸子という銀座のママの元へ走り、女優の峰品子(『密会』のあの妹!)とも何かあったらしい私生活…
邪神たちの2・26 (The Cthulhu Mythos Files7)作者:田中 文雄創土社Amazon■2・26事件の背後にクトゥルフの邪神復活を阻止する秘められた目的があったという伝奇小説。そのキーマンは、魔人、北一輝だ。皇居の上空にその兆しとなる暗雲を察知していたのだ…
再発見 日本の哲学 石原莞爾――愛と最終戦争 (講談社学術文庫)作者:藤村安芸子講談社Amazon■石原莞爾の「世界最終戦争」思想を、愛妻の悌に対する想いを縁に、その成り立ちと変化をたどる結構な思想書。そこには田中智学経由で日蓮主義が関与しており、という…
木島日記 (角川文庫)作者:大塚 英志KADOKAWAAmazon■もともとは漫画原作がベースで、小説として面白いかどうかは大いに疑問があるけど、2.26事件後の戦前日本の民俗学、オカルト、神秘学界隈の、実際にあった珍事件、重要事件の元ネタが楽しくて、ついつい読…
今を生きる思想 ハンナ・アレント 全体主義という悪夢 (講談社現代新書)作者:牧野 雅彦,ハンナ・アレント講談社Amazon■講談社現代新書の「今を生きる思想」シリーズは、約100頁で、思想家のエッセンスをサクッと把握しようとする、なかなか意欲的な企画です…
賊軍の昭和史作者:半藤 一利,保阪 正康東洋経済新報社Amazon■官軍と賊軍。随分古い話のように思うけど(実際古いけど)、少なくとも戦中、戦後までかなり実質的な影響を及ぼした。そうに違いないという妄想と邪推の交錯。そのあたりが愉快で読みどころ。戦前…
国体論 菊と星条旗 (集英社新書)作者:白井 聡集英社Amazon■日本国憲法の上位に日米安保と地位協定があり、その一部は密約の闇に隠れているけど、実質的に日本は米国の下部組織(属国)ということについては、以下の著作を読むだけで、具体的に理解できるので…
新しい戦前 この国の"いま"を読み解く (朝日新書)作者:内田 樹,白井 聡朝日新聞出版Amazon■面白いですよ。正直、両者の単著より面白いと思う。親子ほど年の離れた二人が、時事放談。とはいえ、白井聡が若いのに年寄(?)なんだね。■安倍氏以降(でもない…
日活1971-1988ワイズ出版Amazonwww.nikkatsu-romanporno.com■日活ロマンポルノ(後に、にっかつロマンポルノ)は、1960年代日活時代の今村昌平とか中平康の赤裸々な文芸エロ路線の系譜があって、大ヒットも記録している実績があって、1971年に「小型映画」と…
増補版 街場の中国論作者:内田樹ミシマ社Amazon■2011年の本ですね。なにしろ内田樹は膨大な著作を著しているので、とても全部はカバーできませんよね。「街場」シリーズ読むのもはじめての経験。■第2講で、梅棹忠夫の『文明の生態史観』(懐かしい)を引いて…
属国民主主義論 この支配からいつ卒業できるのか 朝日文庫/内田樹(著者)白井聡(著者)女神の息吹Amazon■内田樹と白井聡の対談本の第2弾です。もともと2016年に出て、2022年に増補されて文庫化されたもの。■それぞれの単著は、まだ読み込んでいないけど、どう…
多重映画脚本家桂千穂作者:桂 千穂ワイズ出版Amazon■大昔に読んだ本だけど、再読しました。日活ロマンポルノ(以下、ロマポ)は環境が整わないと、なかなか観られないので困りますね。ぶんぱくではかからないしなあ。■桂千穂の自選傑作としては、西村昭五郎…
日本戦後史論(朝日文庫)作者:内田 樹,白井 聡朝日新聞出版Amazon■元々2015年に出て、2021年に文庫化された本です。いや、思想家の本て面白いですね。近現代史や戦後史の捉え方に対する補助線の引き方がユニークで、実証的に正しいのかどうかはおくとしても…
日活ロマン・ポルノ入門作者:千葉 慶ワイズ出版Amazon■結構なボリュームなので、積読になっていたけど、やっと読了。期待通りの網羅感で、日活ロマンポルノの17年間をそこそこ理解することができる。気がする。■映画自体や、撮影の舞台裏のエピソードも当然…
サルトル『実存主義とは何か』 2015年11月 (100分 de 名著)NHK出版Amazon■実に10年前の、NHKの名物番組『100分 de 名著』のテキストですが、正直。。。物足りないですね。あまりにも短いので仕方ないけど。この短さで、思想や哲学を理解するのは至難のわざだ…
マッドメン作者:諸星大二郎河出書房新社Amazonマッドメン完全版 (ちくま文庫 も 6-1)作者:諸星 大二郎筑摩書房Amazon■ニューギニアの秘境に伝わる神話と、日本神話や創世記の伝説が重なりあうという諸星大二郎ならではの壮大な世界観が堪能できる傑作。なぜ…