体を労れ、地獄大使!まるでセガール映画な『仮面ライダー1号』

基本情報

仮面ライダー1号 ★★★
2016 ヴィスタサイズ 96分 @DVD
企画:藤岡弘、 脚本:井上敏樹 撮影:倉田幸治 照明:斗沢秀 美術:大嶋修一 音楽:中川幸太郎鳴瀬シュウヘイ坂部剛 特撮監督:佛田洋 監督:金田治

感想

■旧ショッカーに対してノバショッカーが日本のエネルギー源を乗っ取る計画により混乱する日本に、あの男が帰ってきた!立花藤兵衛の孫娘を守るために、そう本郷猛が不死鳥のように立ち上がる!

■というお話で、仮面ライダーゴーストの世界観のなかに海外で戦い続けてきた本郷猛が参戦する。映画の作りとしては、セガール映画に似ていて、ロートルでデブっていて持病もあるから、身体は昔のように動かないけど、映画の編集トリックで悪党をなぎ倒す。冒頭のバンコクの場面からして、セガール映画感が満喫できる。

■違和感があるのは立花藤兵衛の孫娘(岡本夏美)が本郷猛のことを「たけし」と呼び捨てにするところで、普通におじさんと呼びかければいいものを、藤岡弘、のこだわりだろうか?おじさんだと『アジョシ』になってしまうから?

■なぜ命は大切なのか?すべての命は繋がっている、と素の藤岡弘、のまま本郷猛が説教を始めるのは凄いけど、さすがに珍妙だけど、往年の宿敵地獄大使大杉漣)が復活すると、ノバショッカーへの対抗心から仮面ライダーと共闘する燃える展開。しかも本郷猛から、「身体を労れ、地獄大使」と優しい言葉をかけられる始末で、お互いに50年の月日を噛みしめる。笑いながら涙がにじむ名シーン。

■でも本郷猛も仮面ライダーも不死身なのだと、置いてますます盛んなところで映画は終わり、映画館にかけつけたかつての少年たち、いまのシニア世代は感涙に咽ぶのだ。実際、かなり楽しい映画で、ちゃんとかつての少年たちを鼓舞することに成功している。俺たちはまだまだ戦える、命ある限りおれたちは不死身なのだ。

■でもオリジナルのテーマソングは流れないから、そこだけは『シン・仮面ライダー』に譲るなあ。

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