「映像+ 05」

■いったい誰のために発行されているのかと訝しく思いながらも、ついつい買ってしまう、映像制作の現場に密着したこの雑誌、本号ではなぜかスタン・ウィンストン(追悼特集ですが)と特撮研究所(!)の大特集。確かに私は(かなり)嬉しいが、売れているのか心配になるぞ。「私は貝になりたい」のメイキングが載っているのが貴重。戦犯刑務所やB29の撮影にはミニチュアが使用されているのだ。
■今号では遂に大口孝之が執筆陣に登場して、読み応えもUP。佛田洋の顔が汐路章にそっくりなのが無性におかしいのだが、特撮監督に必要な素質として”調整力”を上げているのがリアルで興味津々だ。一方で尾上克郎が特撮現場は静かで、本編の現場の体育会系というかヤクザっぽい雰囲気と違って合理的に見えたが、入ってみると、やっぱり根性系だったと証言しているのもおかしい。(続く)

© 1998-2024 まり☆こうじ