わが青春の内灘闘争?五木寛之著『内灘夫人』読みたいなあ…

今週のお題「読みたい本」

■先日、五木寛之の『内灘夫人』という小説のことを知りました。浦山桐郎の『非行少女』が内灘闘争を背景としていたので、なにか内灘闘争について書かれた本がないかなと探っていると、まさにぴったりな小説があったというわけです。

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■1952年、内灘闘争の燃えさかる情炎のなかで出逢った若い男と女。後に夫は事業的に成功し、妻はいまや有閑マダム(死語!)に収まっているが、70年安保闘争の高揚感のなかで、活動家学生と知りあり、再び青春の炎が燃え上がるのを感じる。というお話らしく、個人的には大好物です。

■たぶん当時誰かが映画化を企画したに違いないと思いますが、今ではほぼ忘れられた小説ですね。文庫本は復刊されていないし、個人全集も1980年に出たものが最後のようです。図書館で借りないと読めないようですが、これはぜひ読んでおきたいと思います!問題は字が小さすぎて、年寄りに残された肉体的資源を激しく消耗することです。。。

補遺(2024/1/14)

■と書いていたのですが、実はその後たまたまブックオフ店舗で入手しました。上下段組で320頁あるので、まだ読んでいないけど、これは楽しみだなあ。ちなみに、石川県内灘市は先日の令和6年能登半島地震で大きな被害を受けたそうです。歴史民俗資料館 風と砂の館には一度行きたいと思っていたけど、この震災でどうなっただろうか…

■また、内灘闘争の戦いの舞台となり、『非行少女』のロケ地となった内灘砂丘液状化現象の被害を受けたとも聞きます。ある程度復旧が進んだ段階で、ぜひ現地に行って、その風と砂と空気の実際を体感しておきたいと思う次第です。その前に日活は石川県被災地支援の一環として『非行少女』のリマスター版を発売するべきだと思うなあ。『キューポラのある街』に比べて、何故か扱いが不遇すぎるのだ。和泉雅子の一世一代の代表作なのにね!
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補遺(2024/1/16)

■徐々にニュースが出てきましたが、内灘町液状化被害はかなり深刻なものらしいです。内灘砂丘に作られた街なので、もともと予想はされたことらしいけど、とはいえ抜本的な対策のしようもなかったわけで、今後の地盤改良なども技術的に可能なのかどうか。土木工学的に手法はいくつかあるようですが、いわば町全体ですからね。心が痛みます。
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