ネオ・ウルトラQ「東京プロトコル」「ファルマガンとミチル」

■「東京プロトコル」は光学作画に飯塚定雄を迎えた田口清隆らしい合成編だが、ドラマとしても、アフターフクシマをウルトラQらしい寓意で捉えた冴えた一編。結構立派なSFじゃないかという気がする。子供の目だけが真実、というか経済優先に流されて目先の利益に支配される大人たちの間違いを直感的に見通しているというのがウルトラQらしくて素晴らしい。ただ、このシリーズは子供向けではなく大人向けに制作されているのでどうも稚気に欠けるのが残念。

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■「ファルマガンとミチル」は中井庸友の演出だが、ドラマツルギーが円谷ドラマとは相当異なるのでどうももやもやするのだが、たとえば太田愛&原田昌樹のコンビ作のような路線なのだろう。太田&原田コンビならもっとストレートに円谷テイストに仕上がっただろう。

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