考察などしない!単なる感想だ『ウルトラマンブレーザー』第1話「ファースト・ウェイブ」

基本情報

■第1話「ファースト・ウェイブ」(脚本:小柳啓伍、監督:田口清隆)撮影はそれこそ平成ガメラから現役の村川聡で、ナイトシーンの暗めの照明効果はお得意のところ。美術はさいきん本編美術で活躍していた(知らなかった)稲付正人に交代している。

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所感

■いよいよ『ウルトラマンブレーザー』の放送が始まりました。田口清隆監督がメイン監督で、監督の好きなミニタリズム路線が強調された雰囲気だったので期待して観ましたが、予想以上に趣味に振り切った作風で驚きました。田口監督のトレードマークである、人間の視点を意識したマッチムーブ合成がふんだんに盛り込まれ、ナイトシーンはリアルな暗さ。映像の仕上がりは映画レベルでした。それにしても、やってることが自主映画時代から一ミリもぶれないという凄い人だな。陸自一択」「他の星は興味ない」は、名言ですな。
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平成ガメラがベースになっているけど、『ゴジラVSビオランテ』『ゴジラ✕メガギラス G消滅作戦』の要素も多めですね。同作冒頭の大阪でのゴジラ迎撃作戦のシーンを田口監督でもっとリアルにリメイクすればこうなるという感じ。あと、『クローバー・フィールド』ですね。あれは傑作。
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見どころ

■いちばん燃えたのは、司令部の撤退の命令に対して、命令は大事だけど提案はできるんだよと、この総攻撃効いてないよね?おたくもそろそろ弾切れだろ?ホントにすまんけどちょっと怪獣をこっちに追い込んでくれない?と戦闘機部隊に隊長が直接交渉する場面。確かに『機動警察パトレイバー』の風味はあるけど、演じる蕨野友也ナチュラルな演技とクリアな口跡も良いし、横で副長が会話を聞きながらさすが隊長、しめしめ交渉成立だと、台詞ではなく受けの芝居で見せるところも秀逸な演出。田口監督、してやったりというところじゃないかな。



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