基本情報
夜の素顔 ★★★
1958 スコープサイズ 121分 @アマプラ
企画:原田光夫 脚本:新藤兼人 撮影:中川芳久 照明:泉正蔵 美術:間野重雄 音楽:池野成 特殊撮影:的場徹 監督:吉村公三郎
感想
■『夜の河』『夜の蝶』に続く『夜の』シリーズ第3作。新藤兼人のオリジナル脚本で吉村公三郎が監督する大作。だけど、意欲作というより、商売作。このコンビは大映では大信頼を得ていて、後の大作『傷だらけの山河』も元々はこのコンビ作の予定だったのだ。
■貧民窟出身の女(京マチ子)が戦後、日本舞踊の世界に潜り込んで、師匠(細川ちか子)を出し抜いてパトロン(お馴染み、柳永二郎!)に金を出させて大いに売り出すが、同じように一番弟子(若尾文子)に夫(根上淳)を寝取られるし、起死回生の創作舞踊公演で事故が起こる。。。
■アグファカラーの色彩のゴージャスさがなにしろ眼福で、基本的には娯楽映画として創られている。新藤兼人の脚本だけど、基本的に通俗路線で、あまり攻めていない。女の一代記もので、劇的な見せ場や演技的な見せ場はこれでもかと盛り込んであるし、単純に面白く観られるけど、それ以上の感動は、ない。
■ミッドポイントは、全国津々浦々に日本舞踊を売り込むために巡業する場面だけど、このスプリットスクリーンの処理はうまくない。せっかく全国ロケしているのだから、もっと丁寧に編集で見せればいいのに。勿体ないなあ。
■そして、ここでかつての京都の舞子が落ちぶれた門付けの老婆(戦前の美人女優、滝花久子!)が三味線を弾く場面が延々と描かれるけど、これもあまり成功していない。映像がモノクロになる意味も、正直よく分からない。ジェット機の特撮場面も、ジェット機が空中で静止しているように見えるので、ビックリしたぞ。かなりデカいミニチュアだと思うけど、どうしたの?
■かなり立派な音楽劇なので、池野成が大活躍する。なにしろクライマックスの創作舞踊のショーは船越英二がオケを指揮するのだ。サントラが欲しいところだけど、あるのかな?
参考
吉村公三郎て、掴みどころがない気がする。いい映画も多いけど。『女の勲章』はなかなかの傑作だった。
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