『複眼の映像 私と黒澤明』

複眼の映像 私と黒澤明作者: 橋本忍出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2005/10/25メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 35回この商品を含むブログ (44件) を見る

「映像+ 05」

■いったい誰のために発行されているのかと訝しく思いながらも、ついつい買ってしまう、映像制作の現場に密着したこの雑誌、本号ではなぜかスタン・ウィンストン(追悼特集ですが)と特撮研究所(!)の大特集。確かに私は(かなり)嬉しいが、売れているのか…

『映画監督・舛田利雄 アクション映画の巨星 舛田利雄のすべて』

Hotwax責任編集 映画監督・舛田利雄~アクション映画の巨星 舛田利雄のすべて~作者: 舛田利雄出版社/メーカー: シンコーミュージック発売日: 2007/10/25メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (5件) を見る■意外だったのは、田中友幸…

『紋次郎も鬼平も犬神家もこうしてできた』

紋次郎も鬼平も犬神家もこうしてできた作者: 西岡善信,ペリー荻野出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2008/08メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見る■大映京都の美術デザイナーとして辣腕をふるい、大映倒産後は映像京都を組織して京都映…

「おこりんぼ さびしんぼ」

おこりんぼさびしんぼ (廣済堂文庫)作者: 山城新伍,吉田豪出版社/メーカー: 廣済堂出版発売日: 2008/08/25メディア: 文庫購入: 17人 クリック: 58回この商品を含むブログ (52件) を見る

「黒部の太陽 ミフネと裕次郎」

黒部の太陽作者:熊井 啓発売日: 2005/02/19メディア: 単行本■熊井啓が、今や幻の超大作と化してしまった「黒部の太陽」の成立の顛末を記録するために著した本だが、石原プロモーションと三船プロの合作体制が五社協定、特に日活の堀社長の逆鱗に触れて空中分…

「作劇術」

■「作劇術」というタイトルだが、シナリオの書き方といったノウハウではなく、新藤兼人の映画人生を振り返る長編インタビューである。しかも、すこぶる面白い。■特撮映画好きには田中友幸も登場する「地震列島」の件などが興味深い。初稿は悪人ばかりが登場…

「小松左京自伝―実存を求めて」

■少し前に読了した本だが、とりあえず備忘を。さすがに小松左京も病気や年齢のため、話にまとまりが無く、インタビューの構成には苦労が偲ばれるのだが、ほとんどの著作の根底には太平洋戦争の敗戦体験が埋まっていることだけはよく分かったので、読んだ値打…

「恐怖の対談―映画のもっとこわい話」

■最近黒沢清のインタビューとか対談とか、本人の語りがよく本になっているのだが、確かにこの人はキャラクターに味がある。映画はある意味で独自の哲学や理屈を絵解きするという風情が濃厚なのだが、近年の発言や醸し出す人間性には、映画監督として生きる普…

「神様のパズル」

神様のパズル (ハルキ文庫)作者: 機本伸司出版社/メーカー: 角川春樹事務所発売日: 2006/05/01メディア: 文庫購入: 14人 クリック: 165回この商品を含むブログ (299件) を見る■映画とは違って、原作小説はちゃんとした青春ドラマになっている。ただ、宇宙の…

「てのひら怪談」

([か]2-1)てのひら怪談 (ポプラ文庫)作者: 加門七海,東雅夫,福澤徹三出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2008/06/02メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 24回この商品を含むブログ (34件) を見る■アマチュアから寄せられた800字の怪談を編んだもの。これは…

「八甲田山死の彷徨」

八甲田山死の彷徨 (新潮文庫)作者: 新田次郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1978/02/01メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 60回この商品を含むブログ (100件) を見る

「富士山頂」

富士山頂 (文春文庫 に 1-1)作者:新田 次郎文藝春秋Amazon■昭和39年、富士山頂に気象レーダーを設置することに成功するまでの顛末を、気象庁測器課長であった作者の実体験をもとに小説化した一作。実は新田次郎の小説を読むのは初めてなのだが、その簡潔な…

「サムライとヤクザ」

サムライとヤクザ―「男」の来た道 (ちくま新書)作者: 氏家幹人出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/09メディア: 新書 クリック: 2回この商品を含むブログ (15件) を見る

「ムービー・マジック SFX映画物語」

ムービー・マジック―SFX映画物語作者: ジョンブロスナン,福住治夫出版社/メーカー: フィルムアート社発売日: 1990/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る

「李香蘭 私の半生」

李香蘭 私の半生 (新潮文庫)作者: 山口淑子,藤原作弥出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1990/12メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 70回この商品を含むブログ (20件) を見る

「日本映画 逆転のシナリオ」

大高宏雄がキネマ旬報に連載していた、興行の側から日本映画の現在を綴った記事をまとめたもの。もう書店の店頭には見当たらないので、中野ブロードウェイの古書店で購入。 主に語られるのは90年代後半の日本映画界で、付け足し的に90年代前半が回顧され…

「にっちもさっちも」

にっちもさっちも―人生は五十一から〈5〉 (文春文庫)作者: 小林信彦出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/04メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (13件) を見る 小林信彦の時評的クロニクル、第五集。2002年のいろいろを綴ります。 「わが<…

「花と爆弾」

花と爆弾―人生は五十一から〈6〉 (文春文庫)作者: 小林信彦出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/05メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (12件) を見る おなじみ小林信彦の時事的エッセイ集、第六弾。2003年に起こったことを思い出させてく…

「最良の日、最悪の日」

最良の日、最悪の日 人生は五十一から〈2〉 (文春文庫)作者: 小林信彦出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2003/05メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (10件) を見る えー、最近、小林信彦の時事エッセイを集中的に読んでいます。これは、週間…

「出会いがしらの、ハッピー・デイズ」

出会いがしらのハッピー・デイズ―人生は五十一から〈3〉 (文春文庫)作者: 小林信彦出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/05/01メディア: 文庫この商品を含むブログ (10件) を見る 小林信彦の時評的エッセイ第三集。2000年のエッセイを編んだもの。 橋本治…

「特技監督 中野昭慶」その2

特技監督 中野昭慶作者:昭慶, 中野,勝樹, 染谷メディア: 単行本 予想以上に真面目に編集された労作なので、是非広く読んで欲しい好著だ。中野昭慶が存命の間に、こうした本が編まれて、本当によかったと思う。日本特撮冬の時代の象徴的人物であった中野昭慶…

東京神田で「MOVIE MAGIC SFX映画物語」を発見

現在、プライベートで東京に滞在中なのだが、神田古書街よりも中野ブロードウェイのほうが痒いところに手が届く品揃え、しかも全ての店が密集しているので、非常に効率的で、助かる。とりあえず、キネ旬の「河童」や「ACRI」の特集号を入手。映画としては疑…

「特技監督 中野昭慶」

特技監督 中野昭慶作者:昭慶, 中野,勝樹, 染谷メディア: 単行本 まだ全部読めていないのだが、これは予想以上に良心的な書籍のようだ。 中野昭慶が作品に関する細かい内容を詳細に記憶していないのがもどかしいところだが、その代わり編集担当の染谷勝樹の細…

「アニメーション日中交流記―持永只仁自伝」

アニメーション日中交流記―持永只仁自伝作者: 持永只仁出版社/メーカー: 東方書店発売日: 2006/09メディア: 単行本 クリック: 9回この商品を含むブログ (5件) を見る

「黒衣の女」

正統派のゴシック・ホラー小説で、特に目新しい趣向やアイディアは見当たらないものの、しっかりとした恐怖感を醸成して、無駄が無い。名品といっていいだろう。一応長編小説だが、230ページほどで、多分同じ物語をキングみたいに上下二巻に仕立てられる…

「太陽の塔」

徹底的にモラトリアム(懐かしい響き)な状態の京都大学生(休学中)の失恋後の右往左往を等身大の視点で描くファンタジー。とにかく、有り余る妄想力に身を任せ、崩れかけた下宿で無為の日々を送る主人公と、適度にオタク的で、暖かなおとぼけぶりが微笑ま…

「インタビュー術!」

当たり前の話ですが、インタビューの前に重要なのは下調べですね。わかってはいても、時間が無かったりすると十分な調査ができないこともあり、これ位でなんとかなるだろうと甘く考えていると、後でもっと突っ込んだ質問ができたのに、と後悔する事になる。…

「ウルトラマンマックス MAX!×3」

「宇宙船」も廃刊となって久しい昨今、朝日ソノラマのファンタスティック・コレクションも随分と内容が薄味になったものだ。大型カラーグラビアはモデラーとミーハー(長谷部瞳は可愛いけどよ)狙いで、インタビューも監督と特技監督だけ。せっかくバラエテ…

「吉屋信子集 生霊―文豪怪談傑作選」

千葉泰樹の傑作小品「鬼火」の原作でも名高い吉屋信子は、本来は少女小説家として有名なのだが、”奇妙な味”とまではいかないものの、独特の文学的不可思議小説を残している。 本書はそんな短編を集めた極めて珍しい短編集。「生霊」「生死」「宴会」「鶴」(…

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