大高宏雄がキネマ旬報に連載していた、興行の側から日本映画の現在を綴った記事をまとめたもの。もう書店の店頭には見当たらないので、中野ブロードウェイの古書店で購入。
主に語られるのは90年代後半の日本映画界で、付け足し的に90年代前半が回顧されるのだが、懐かしみつつ参考になる。北野武、伊丹十三、岩井俊二が90年代後半の”時の人”であったのだ。北野武は意外にも着実に映画を撮り続け、伊丹十三は作風の退廃の末謎の自殺を遂げ、日本映画の救世主になると期待された岩井俊二は、好き好んでマイナーな映画作りに埋没している・・・(つづく)
- 作者: 大高宏雄
- 出版社/メーカー: WAVE出版
- 発売日: 2000/04
- メディア: 単行本
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (2件) を見る