「日本映画 逆転のシナリオ」

 大高宏雄キネマ旬報に連載していた、興行の側から日本映画の現在を綴った記事をまとめたもの。もう書店の店頭には見当たらないので、中野ブロードウェイ古書店で購入。
 主に語られるのは90年代後半の日本映画界で、付け足し的に90年代前半が回顧されるのだが、懐かしみつつ参考になる。北野武伊丹十三岩井俊二が90年代後半の”時の人”であったのだ。北野武は意外にも着実に映画を撮り続け、伊丹十三は作風の退廃の末謎の自殺を遂げ、日本映画の救世主になると期待された岩井俊二は、好き好んでマイナーな映画作りに埋没している・・・(つづく)

日本映画 逆転のシナリオ

日本映画 逆転のシナリオ

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