「太陽の塔」

 徹底的にモラトリアム(懐かしい響き)な状態の京都大学生(休学中)の失恋後の右往左往を等身大の視点で描くファンタジー。とにかく、有り余る妄想力に身を任せ、崩れかけた下宿で無為の日々を送る主人公と、適度にオタク的で、暖かなおとぼけぶりが微笑ましい語り口が絶妙で、「赤頭巾ちゃん気をつけて」などを即座に想起する青春小説の異色作だ。京都市、特に左京区で生活した経験のある者は必読といって過言ではない。
 絶対、オールロケで映画化すべきだ。大森一樹なら撮れるはずだ。低予算で可能だし、映像京都の自主制作ということでどうか。

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