「てのひら怪談」

([か]2-1)てのひら怪談 (ポプラ文庫)

([か]2-1)てのひら怪談 (ポプラ文庫)

■アマチュアから寄せられた800字の怪談を編んだもの。これはたった800字という短い字数で怪異を語るというテーマの設定の仕方に妙味があり、俳句や短歌よりも簡単に、誰でも参加できる可能性があるという点が小ブームを呼ぶキモなのだが、実際に読んでみると、いきなり巻頭の「歌舞伎」という作品からして超絶テクニックで驚嘆する。
■その後には、明らかにレベルの劣る作品も少なくなく、これがまた自分でも書けるのではないかというスケベ心をそそる仕掛けで、商売が上手い。(続く)

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