『コーヒー党奇談』

コーヒー党奇談 (講談社文庫)作者: 阿刀田高,新津きよみ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/08/10メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (5件) を見る■最終話の「土に還る」は奇想小説とでも呼ぶべき着想、というか思いつきの秀逸さに舌を巻く…

『おとこ坂おんな坂』

おとこ坂おんな坂 (新潮文庫)作者: 阿刀田高出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/10/28メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る

『黒喜劇』

黒喜劇 (文春文庫)作者: 阿刀田高出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2005/06/10メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見る■久しぶりに本格的な風邪をひいてしまって、何年ぶりかで38度の熱を出し、喉と鼻がガタガタなので、今週はま…

『こんな話を聞いた』

こんな話を聞いた (新潮文庫)作者: 阿刀田高出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/08/28メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (9件) を見る■全18話のうち、個人的には「銃声」「案内人」「影法師」「鴨狩り」などがお気に入り。アイディアと…

『空の中』

空の中 (角川文庫)作者: 有川浩出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング発売日: 2008/06/25メディア: 文庫購入: 18人 クリック: 177回この商品を含むブログ (297件) を見る■結構ハードなSFだと思うのだが、高度2万メートルの成層圏に隠れ棲む巨大な…

『花あらし』

花あらし (新潮文庫)作者: 阿刀田高出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2003/05メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (5件) を見る■リチャード・マシスンの短編集で”奇妙な味”の愉しみを想い出してしまったので、久しぶりに阿刀田高を買った。阿刀…

『シーナ映画とコーキ映画』

シーナ映画とコーキ映画作者: 高間賢治出版社/メーカー: 晶文社発売日: 2001/06/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る■大森一樹の撮る予定だった松竹版「日本沈没」のキャメラは高間賢治が担当する予定だったという事実を初めて知った。(続…

『父と暮らせば』

父と暮せば (新潮文庫)作者: 井上ひさし出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2001/01/30メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 34回この商品を含むブログ (48件) を見る

『運命のボタン』

運命のボタン (ハヤカワ文庫NV)作者: リチャード・マシスン,尾之上浩司,伊藤典夫・尾之上浩司出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/03/26メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 59回この商品を含むブログ (37件) を見る■リチャード・マシスンの傑作短編集。表…

「ゴジラ」東宝特撮未発表資料アーカイヴ プロデューサー・田中友幸とその時代

「ゴジラ」東宝特撮未発表資料アーカイヴ プロデューサー・田中友幸とその時代角川書店(角川グループパブリッシング)Amazon■これ、ほんとに変な本ですね。タイトルからして変ですよ。「ゴジラ」ってところが、意味不明。単に「東宝特撮未発表資料アーカイヴ…

『死都日本』

死都日本 (講談社文庫)作者: 石黒耀出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/11/14メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 19回この商品を含むブログ (28件) を見る■「日本沈没」に比肩するディザスターSF小説という売りだが、どちらかといえばトンデモ小説なので…

『海の底』

海の底 (角川文庫)作者: 有川浩出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング発売日: 2009/04/25メディア: 文庫購入: 20人 クリック: 152回この商品を含むブログ (214件) を見る■読む前は舐めていたのだが、実はなかなか硬派なシミュレーション小説で、秀逸…

『第三の時効』

第三の時効 (集英社文庫)作者: 横山秀夫出版社/メーカー: 集英社発売日: 2006/03/17メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 108回この商品を含むブログ (173件) を見る■ご存知横山秀夫の男臭い警察小説。この男臭さ、オッサンのリアルな生活臭が癖になる。タイ…

『時代劇は死なず!―京都太秦の「職人」たち』

時代劇は死なず!―京都太秦の「職人」たち (集英社新書)作者: 春日太一出版社/メーカー: 集英社発売日: 2008/12/01メディア: 新書 クリック: 23回この商品を含むブログ (22件) を見る■ほんとに死にそうですから、時代劇。太秦は大丈夫か?というか、何とか持…

『映画裏方ばなし』

映画裏方ばなし (1980年)作者: 鈴木一八出版社/メーカー: 講談社発売日: 1980/04メディア: ? クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る■この本は古書で買ったのだが、とにかく面白く、興味深いエピソードが満載で、全盛期の東宝映画の舞台裏のリアリ…

『Twitter社会論』

Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)作者: 津田大介出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2009/11/06メディア: 新書購入: 42人 クリック: 1,559回この商品を含むブログ (285件) を見る

『天才 勝新太郎』

天才 勝新太郎 (文春新書)作者: 春日太一出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2010/01/01メディア: 新書購入: 7人 クリック: 56回この商品を含むブログ (67件) を見る■新書ということで論旨をかなり単純化した印象があるが、大映京都のスタッフへの聞き取りを…

『特撮魂 東宝特撮奮戦紀』

特撮魂 ~東宝特撮奮戦記~作者:川北 紘一洋泉社Amazon■特に興味深いのは、川北紘一が東宝に入社するまでの部分で、これまでもあまり詳細に語られなかった内容を含んでいて、昭和37年当時の東宝特撮の現場の雰囲気の一端を伝えている。■当時の東宝特撮現場は…

『オーディオの作法』

オーディオの作法 (ソフトバンク新書)作者: 麻倉怜士出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ発売日: 2008/11/15メディア: 新書購入: 4人 クリック: 56回この商品を含むブログ (8件) を見る■CDの二度がけで明らかに音質が向上するという記事でオカル…

『輪廻(RINKAI)』

輪廻(RINKAI)作者: 明野照葉出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2000/06メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る■累ヶ淵の怪談をモチーフにしたホラー小説ですよ。ただ、語り口はいかにもの怪奇小説、怪談小説ではなく、中間小説風で、一般の女性…

『ホームシアターの作法』

ホームシアターの作法 (ソフトバンク新書)作者: 麻倉怜士出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ発売日: 2009/10/19メディア: 新書購入: 3人 クリック: 21回この商品を含むブログ (5件) を見る■われわれのようなウサギ小屋に住まう庶民にとっては夢の…

『真相』

真相 (双葉文庫)作者: 横山秀夫出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2006/10/01メディア: 文庫 クリック: 36回この商品を含むブログ (97件) を見る■横山秀夫の「真相」「18番ホール」「不眠」「花輪の海」「他人の家」の短編5本立て。定評のある警察ものとは違…

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序―ENTRY FILE 1』

■エヴァ新劇場版のメイキングムックだが、オールカラーで、コンパクトな版型に濃厚な編集で、非常に充実した内容。値段もこのてのものとしては控えめでお買い得。 ■本編の眼目であるヤシマ作戦の部分は樋口真嗣が画コンテを担当したが、「妖星ゴラス」や「キ…

『ロマンポルノと実録やくざ映画―禁じられた70年代日本映画』

■まあ、特に優れた著作というわけではないが、並べられた映画のタイトルだけで単純に70年代日本映画の全体像が俯瞰できるので、便利であると同時に懐かしくもあり、ああ、まだまだこんなに観ていない映画があるぞと、もっと頑張ろうと思わさせられる本。著…

『てのひら怪談 己丑』

■去年の第一作には実話怪談からファンタジー、不思議小説、奇想小説という幅広さがあり、バラエティの広さの中にも、”怖さ”という”怪談”の芯が通っていたが、今年のてのひら怪談は”怖さ”の突出点が全く無い。前作にはいくつかピリッと恐怖の効いた怪談があり…

『コンピュータ・グラフィックスの歴史 3DCGというイマジネーション』

■密かに私淑する大口孝之氏が、我々特撮、SFX、VFXファンのために書き下ろしてくれた待望の著作。これ一冊で、CGの技術的発達と映画活用の歴史が概括できる教科書的著作だ。CGだけでなく、「2001年宇宙の旅」以降のハリウッド映画における特撮…

『誰かが行かねば、道はできない -木村大作と映画の映像-』

■詳しくは後で書きますがね、この本は予想以上の傑作本ですよ。購入を迷っているあなた、買って損はありません。安心して買っておきましょう。一家に一冊常備をお奨めする。誰かが行かねば、道はできない -木村大作と映画の映像-作者: 木村大作,金澤誠出版社…

『映画美術に賭けた男』

映画美術に賭けた男作者:中村 公彦草思社Amazon映画美術デザイナーの本といえば、内藤昭、西岡善信、村木与四郎、中古智といった大御所たちの立派な書籍が残されているのだが、彼らに比べると意外に知られていない中村公彦というデザイナーが、松竹、日活に…

『複眼の映像 私と黒澤明』

複眼の映像 私と黒澤明作者: 橋本忍出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2005/10/25メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 35回この商品を含むブログ (44件) を見る

「映像+ 05」

■いったい誰のために発行されているのかと訝しく思いながらも、ついつい買ってしまう、映像制作の現場に密着したこの雑誌、本号ではなぜかスタン・ウィンストン(追悼特集ですが)と特撮研究所(!)の大特集。確かに私は(かなり)嬉しいが、売れているのか…

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