『恋愛の解体と北区の滅亡』

恋愛の解体と北区の滅亡作者:前田 司郎講談社Amazon■前田司郎が恋愛と羞恥心とサドとマゾについて考察した、脱力系(?)恋愛奇想小説。「恋愛の解体と北区の滅亡」の宇宙人の来訪と主人公のSM倶楽部での珍体験の対比も凄いと思うのだが、「ウンコに代わる次…

『究極のドラマ 実録ヤクザ映画で学ぶ抗争史』

究極のドラマ 実録ヤクザ映画で学ぶ抗争史 (ちくま文庫)作者:山平 重樹筑摩書房Amazon■東映実録ヤクザ映画を見る際の参考資料としてうってつけの本。あの映画は、山口組の関わったあの事件をモデルにしているといった豆知識や、一般の社会人にとっては何の役…

『「仮面ライダー響鬼」の事情―ドキュメント、ヒーローはどう“設定”されたのか』

「仮面ライダー響鬼」の事情―ドキュメント、ヒーローはどう“設定”されたのか作者: 片岡力出版社/メーカー: 五月書房発売日: 2007/04メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 34回この商品を含むブログ (34件) を見る

『生まれたら戦争だった 映画監督神山征二郎・自伝』

生まれたら戦争だった―映画監督神山征二郎・自伝作者:神山 征二郎シネフロント社Amazon■実は「ハチ公物語」すらまともに観ていないし、代表作「ふるさと」も確か観ていないはずの、神山征二郎だが、自伝として、ほぼ全監督作品について振り返っている本書は…

『日本映画[監督・俳優]論 』

日本映画[監督・俳優]論 ?黒澤明、神代辰巳、そして多くの名監督・名優たちの素顔? (ワニブックスPLUS新書)作者: 萩原健一,絓秀実出版社/メーカー: ワニブックス発売日: 2010/10/08メディア: 新書購入: 5人 クリック: 52回この商品を含むブログ (9件) を見る…

『「ゴジラ」とわが映画人生』

「ゴジラ」とわが映画人生 (ワニブックスPLUS新書)作者: 本多猪四郎出版社/メーカー: ワニブックス発売日: 2010/12/08メディア: 新書 クリック: 3回この商品を含むブログ (6件) を見る

『新・カムイ伝のすすめ 』

新・カムイ伝のすすめ〜部落史の視点から作者: 中尾健次出版社/メーカー: 解放出版社発売日: 2009/09/20メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る

『許永中 日本の闇を背負い続けた男 』

許永中 日本の闇を背負い続けた男 (講談社+α文庫)作者: 森功出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/10/21メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (12件) を見る■『同和と銀行』というどえらい仕事を成し遂げた森功の、これも力作ドキュ…

『映画女優 若尾文子』

映画女優 若尾文子作者: 四方田犬彦,斉藤綾子出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2003/06/25メディア: 単行本 クリック: 82回この商品を含むブログ (32件) を見る■若尾文子に関する多分本邦唯一の書籍。本当に意外なのだが、写真集とか評伝といったものが一…

『山田洋次の<世界>』

(ちくま新書)" title="山田洋次の (ちくま新書)">山田洋次の (ちくま新書)作者: 切通理作出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2004/10/06メディア: 新書購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (15件) を見る

『高田宏治 東映のアルチザン』

高田宏治 東映のアルチザン作者:宏治, 高田,拓哉, 西谷カタログハウスAmazon■今なお現役で精力的な活動を続ける脚本家高田宏治が代表作について語り起こした興味深い本なのだが、生い立ちとか一切なしで、いきなり”ガリレオ事件”から始まるという構成がとっ…

『戦艦大和映画大全』

戦艦大和映画大全 (別冊映画秘宝)洋泉社Amazon■山崎貴のヤマトの便乗企画によるムック本だが、あまりにマニアックな特撮本になっており、唖然としながらも、べらぼうに楽しい。これだけアドレナリンの湧く映画本も珍しい。おかげで不眠気味になってしまった…

『平成ゴジラクロニクル』

平成ゴジラ クロニクル作者: 川北紘一出版社/メーカー: キネマ旬報社発売日: 2009/11/17メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 17回この商品を含むブログ (2件) を見る■これまたバカ高いムック本。というか豪華本?図書館で借りて読めば十分。…

『東宝特撮総進撃』

東宝特撮総進撃【保存版】出版社/メーカー: 洋泉社発売日: 2010/10/02メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 2回この商品を含むブログを見る■わざわざ買って読むほどの内容ではないので、図書館で借りてきた。ほんとにそれ以上の物がない書籍だったよ…

『シネマの画帖―映画美術監督西岡善信の仕事と人々』

シネマの画帖―映画美術監督西岡善信の仕事と人々作者:理砂子, 井上発売日: 2007/08/01メディア: 大型本■カラーページも豊富で、紙質も上等なので保存版としたいところだが、少々値が張るので図書館で借りてきたのだが、これは手元に置いておきたい、なかなか…

『広田弘毅 「悲劇の宰相」の実像』

広田弘毅―「悲劇の宰相」の実像 (中公新書)作者:服部 龍二中央公論新社Amazon■城山三郎の小説「落日燃ゆ」は実際かなり面白い小説なのだが、それはあくまで小説としての出来栄えの話で、史実とは必ずしも一致しないということを史料によって実証を試みたユニ…

『回路』

回路作者:黒沢 清徳間書店Amazon■久しぶりに黒沢清の「回路」をDVDで見直して、本人がノベライズした小説版も読んでみた。■映画版は前半の恐怖映画としての出来栄えが、記憶以上のもので、夜ひとりで観ているとほんまに怖いですよ。林淳一郎の撮影、羽毛田丈…

『遊撃の美学 映画監督中島貞夫』

遊撃の美学―映画監督中島貞夫作者:中島 貞夫ワイズ出版Amazon■考えてみれば、中島貞夫の代表作って、重要な作品がなかなか観られないのだ。特に「唐獅子警察」なんてレンタルビデオ店でも、あまり見かけた記憶がない。「実録外伝 大阪電撃作戦」も、何故か見…

『ゼロ年代の想像力』

ゼロ年代の想像力作者: 宇野常寛出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/07/25メディア: ハードカバー購入: 41人 クリック: 1,089回この商品を含むブログ (263件) を見る■いろんな意味で興味日核、目から鱗が落ちた感じがする問題作。若い世代がサブカルジャ…

『リアリズムと様式美―井川徳道の映画美術』

リアリズムと様式美―井川徳道の映画美術作者:井川 徳道ワイズ出版Amazon■東映京都で鈴木孝俊の後の時代に重鎮美術デザイナーとして活躍した井川徳道の充実したインタビュー集。これも高すぎて買えないので、図書館で借りて読みましたよ。東映京都の美術倉庫…

『黒沢清の恐怖の映画史』

黒沢清の恐怖の映画史作者: 黒沢清,篠崎誠出版社/メーカー: 青土社発売日: 2003/07/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 7回この商品を含むブログ (16件) を見る■図書館で借りて、やっと読めましたよ。黒沢清の本は、本人の人柄が濃厚に出てくるところが…

『蘆江怪談集』

蘆江怪談集 (ウェッジ文庫)作者: 平山蘆江出版社/メーカー: ウェッジ発売日: 2009/10/20メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 36回この商品を含むブログ (15件) を見る■こんな本が出ていることすら知らなかったのだが、ブックオフで偶然に入手した。私も平山蘆…

阿刀田高著『あやかしの声』

あやかしの声 (新潮文庫)作者:阿刀田 高新潮社Amazon■既に書店からは消えているのでブックオフで古書を購入した。「死の匂い」「灰色花壇」「あやかしの声」あたりが読みどころか。■「あやかしの声」は図書館怪談として出色でしょう。国立国会図書館出身の作…

『特撮円谷組』

特撮円谷組 ~ゴジラと、東宝特撮にかけた青春~作者:ゴジラ・会発売日: 2010/09/24メディア: 単行本(ソフトカバー)■ついに出た待望の一冊。一気に読み通してしまった。基本的に円谷英二時代を振り返り、昔は良かったね、昭和万歳という作りの本なのだが、…

『ガキ以上、愚連隊未満。』

ガキ以上、愚連隊未満。作者: 井筒和幸出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2010/05/21メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 34回この商品を含むブログ (8件) を見る■井筒和幸の文章は独特すぎて読みづらいし、固有名詞の表記なども相当無茶なのだが、久…

『動機』

動機 (文春文庫)作者: 横山秀夫出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2002/11/01メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 39回この商品を含むブログ (141件) を見る■やはり書き下ろしの「逆転の夏」が読み応え十分なのだが、「ネタ元」は沢口靖子主演でドラマ化され…

伊藤計劃著『虐殺器官』

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)作者:伊藤 計劃早川書房Amazon■ゼロ年代最高のSF小説と話題の本作だが、タイトルからしてグロテスクで先鋭的な難解な物語という印象があり敬遠していたが、読んでみるとかなりシンプルなアクション小説で、難解なところはまった…

『昭和が遠くなって』

昭和が遠くなって―本音を申せば〈3〉 (文春文庫)作者: 小林信彦出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2010/07/09メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (5件) を見る

阿刀田高著『夜に聞く歌』

夜に聞く歌 (光文社文庫)作者:阿刀田 高光文社Amazon■これは古本屋で買った古い文庫だが、どうも総じて調子が低い。傑出した作が無い。文章表現も少々荒く、アイディアも単調だ。■あえて一編を選べば、「笑」という作がちょっと面白い。白昼堂々と女の幽霊が…

『コーヒー党奇談』

コーヒー党奇談 (講談社文庫)作者: 阿刀田高,新津きよみ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/08/10メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (5件) を見る■最終話の「土に還る」は奇想小説とでも呼ぶべき着想、というか思いつきの秀逸さに舌を巻く…

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