GWに半分寝ながらぼんやり観るには最適!でもこれ映画じゃないかも?『トランスフォーマー ダークサイド・ムーン』

基本情報

Transformers: Dark of the Moon ★★★
2011 スコープサイズ 154分 @アマプラ

感想

■映画館で観ると長すぎて飽きると思うけど、家で観るには、意外といい頃合い。ビールを飲んだり、眠くなったら途中で昼寝したりしながら、何回かに分割して観ても、そもそも普通の劇映画のリズム感では編集していないので、なんとなくそれで違和感がない。もともとそんな計算で作っているのだろう。

アポロ計画は月の裏側に眠るサイバトロンの宇宙船の探査が目的だったとか、ソ連(ロシア)は回収したサイバトロンの遺物からエネルギーを発生する実験をチェルノブイリで行っていた!という現代史の裏目読みというか、陰謀論はホントだったという妄想趣向が楽しいので、前作よりは面白い。オプティマスはメガトロン星の天才科学者で英雄のセンチネルを月の遺跡から蘇らせるが、彼は遠の昔に裏切ってディセプティコンと繋がっていた。滅び去ったメガトロン星を地球に転送しようとするセンチネルはオートボットの地球からの追放を人類に要求する。。。

■まあ、弱点は全体構成のメリハリ具合にあるのは確かだし、トランスフォーマーズのドラマをもっとしっかり描いてくれないとセンチネルが天才科学者かつ母星の英雄には見えないし、反逆の理念(ロジック)が見えない。ドラマの肝心なところなのに。ジョン・マルコビッチフランシス・マクドーマンドらの名優に実に雑な芝居させるのも倒錯的で、贅沢な気がする。(錯覚です)

■とはいえ、全編爆発と暴走の連続でアドレナリンが沸々と湧くし、しかもそのかなりの部分を実際に物理的にロケ撮影している狂った制作クルーの豪快さに乾杯しよう!まさに、映画は戦争だ!

■三部作の最終作ということで制作費は異常に膨張していて、今となっては見慣れた見せ場とはいえ、シカゴ大破壊のシーンはさすがに見応えがある。高層ビル倒壊のプロセスをこれでもかと見せるあたりも当然かなりの部分をちゃんとライブアクションで撮っていて、ブルーバックありきではない。CGによるビル破壊エフェクトも満点で、当然ながら『ゴジラ×コング』よりもディテール量が多いので、見ごたえがある。『シン・ゴジラ』の破壊エフェクトもこれを参照しているはずだ。

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