■キャラクターの設定にはいかにもライトノベル的な、アニメ的な部分が感じられるが、小説としては十二分に読ませる。自衛官の夏木と冬原の関係とか、いかにも腐女子が喜びそうな設定だが、良質な娯楽小説としての完成度は高い。心理描写などの小説的表現も、いささか女子(女流ではなく)文学っぽいのだが、軍事小説としては福井晴敏の「亡国のイージス」などより、ずっと大人で、深い。
■キャラクターの設定にはいかにもライトノベル的な、アニメ的な部分が感じられるが、小説としては十二分に読ませる。自衛官の夏木と冬原の関係とか、いかにも腐女子が喜びそうな設定だが、良質な娯楽小説としての完成度は高い。心理描写などの小説的表現も、いささか女子(女流ではなく)文学っぽいのだが、軍事小説としては福井晴敏の「亡国のイージス」などより、ずっと大人で、深い。