ワイルドカード ★★★

Wild Card
2015 スコープサイズ 95分
DVD

■ラスベガスを抜けようとして抜けられない用心棒がラスベガスにさよならするまでの物語を実質85分くらいで描いた小品活劇。しかし、冒頭からしてなんだか構成や語り口を間違えているような収まりの悪さが拭えない変な映画。でも、アクション場面はコリー・ユンの監督で小技のきいた奇抜な振り付けで、十分面白いので、なんだかスタイルにも統一感が無いような。

■主人公の人間像もなんだか腑に落ちない印象が否めず、それはジェイソン・ステイサムの演技の問題なのか、配役のミスなのか、なんなのかね?しかも、ほとんど端役に近いウエイトレスを演じるのが一時主役級だったはずのアン・ヘシュ。髪型も変わっているので気が付かなかったけど、どうしたの?結構好きなタイプだったのだが、最近映画では見かけないし、なにやらいわく因縁ありそうだけど、なんとも心寂しい。

■ラスベガスを抜けられるのも、自分でなんとかした訳ではなく、たまたま金持ちの青年と知り合って気前が良かっただけというお話だし、なんだか面白がるポイントが見つからない。原作、脚本のウィリアム・ゴールドマンは名作多数の大御所なのになあ。訳ありげだなあ。

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