横山秀夫サスペンス 囚人のジレンマ ★★★

f:id:maricozy:20180912175606j:plain 出典:https://www.tbs.co.jp/tbs-ch/item/d1582/

横山秀夫サスペンス 囚人のジレンマ
2004 ヴィスタサイズ ?分
BS TBS録画
原作■横山秀夫 脚本■久松真一
撮影■山本博俊 照明■鈴木真二
監督■榎戸耕史

■おなじみ横山秀夫サスペンスですが、監督が榎戸耕史なので、ひたすらハードで男臭い。演出的にはむしろ淡々としたタッチなのだが、映画的なカッティングが非常に上手く、場面によってはなんと成瀬巳喜男的なタッチでサスペンスを生んでいるから、低予算の2時間サスペンスながら侮れない。
■本作も、かなり複雑なプロットを実質90分程度の尺の中に上手く詰め込んで、山梨県警捜査一課の刑事達の男の心意気のドラマを浮かび上がらせる。ラストにはお馴染みの敬礼の交換といった場面が置かれているが、近年ありがちな、フジテレビの踊ったりする刑事ものの浮かれた不敬な感じとは正反対の誠実な人間味が表現された名場面となっている。演出の格の違いというものだ。
■3つの殺人事件が発生し、1課の3班が競争心丸出しで事件の解決にあたるエピソードが、ひとりの定年間近の刑事(上田耕一)のエピソードに集約してゆくストーリーテリングが上手い。このあたりは原作の上手さでもあるだろうが、個々の事件の捜査とか解決については疑問もあり、そもそも”囚人のジレンマ”の意味がこれでは十分に観客に伝わらないのだが、小気味良い痛快さで締めくくり、男のドラマとしては出色。色恋沙汰も、派手なアクションも、お色気も、バイオレンスも、なんにも無いのだが、それこそが真の男のドラマなのかもしれない。

第三の時効 (集英社文庫)

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