火星!その恐るべき敵
■火星の砂漠に生息して、まるでJAWSのように砂漠に立ち入る獲物を狩る火星生物を描く。
■何かいるから絶対に一人で行動しちゃダメ、監視カメラに映らないところに行っちゃダメと散々言われているのに、宇宙船を出て次々と怪物の犠牲になるバカ人間たちが愉快。
■美術装置も演出も苦しげだけど、砂の中に潜む怪物の暗躍が特撮的にもそれなりにほのぼの楽しいので、悪い気はしない。
人工惑星ウルフ
■惑星ウルフのミニチュアを観察するうち、なにか邪悪なものが蠢くのを感じ始める。実験室の動物は死に、ついに観察する人間に被害が出始める。
■ウルフ惑星のミニチュア版を作ると、時間の流れ方が地球より早いので、徐々に地球時間を超えて未来の時間を示し始める。これを観察すれば、地球の未来が見えてくると科学者は考える、奇想SF。
■ウルフ惑星の怪物の表現がユニークで、いわゆるパントマイムを応用して、両手にゴム手袋のような薄い素材で作った怪物のモデルをかぶせて、両手の指の動きで怪物の伸縮を表現するというもの。なので、いつもはグロテスクなクリーチャーを登場させる番組なのに、デザインがほとんど漫画の幽霊のようで、とても可愛い。
■この頃になると撮影のケネス・ピーチもSFらしい撮り方を心得てきたらしく、映像のルックは充実している。
ロボット法廷に立つ =傑作=
■ロボットは生みの親の博士を殺したのか?あるいは純粋な事故だったのか?
■というお話で、シリーズを代表する傑作。フランケンシュタインを下敷きにして、ラストの幕切れも見事で、文句のつけようがない。シンプルなお話なので、説明不要。まずは必見。