『フォードVSフェラーリ』

基本情報

Ford vs Ferrari ★★★
2019 スコープサイズ 153分 @DVD

感想

■随分前に観ていたのだけど、感想を記録していなかった。このところ『アライブフーン』『グランツーリスモ』とレース映画の秀作が立て続けに公開されているので、改めて感想を残しておこうと思う。

■フォードはフェラーリを買収しようとするが断られると、1964年のル・マンレースでフェラーリを出し抜くことを決意。責任者のシェルビー(マット・デイモン)はテストドライバーとして、既に中年で偏屈な性格ゆえ食い詰めていたマイルズ(クリスチャン・ベール)を起用する。。。

■もちろんレースシーンを見せ場としたアトラクション映画でもあるのだが、演技的な見せ場が多くて、そこはさすがにジェームズ・マンゴールド。特にクリスチャン・ベールの役作りはコテコテで、ハリウッド映画の濃ゆい演技メソッドを満喫できる。というか、それだけで見もの。ただ、演技の濃さとレースシーンのスペクタクルがどうも食い合ってしまった感は否めず、どっちつかずになったかもしれない。

■当然のことながら、ル・マンレースの場面は、最近の『グランツーリスモ』などともかぶるのだが、豪勢な見世物。でも、本作で印象に残るのは、活劇としてのレース場面ではなく、マット・デイモンクリスチャン・ベールの中年オヤジのイチャイチャぶりだったりするのは、そういう映画だから仕方ないか。


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