森と大悟が楽屋でわちゃわちゃ!(妄想)『ゴジラ対メカゴジラ』

基本情報

ゴジラ対メカゴジラ ★★★
1974 スコープサイズ 84分 @DVD
原作:関沢新一福島正実 脚本:山浦弘靖福田純 撮影:逢沢譲 照明:森本正邦 美術:薩谷和夫 音楽:佐藤勝 特技監督中野昭慶 監督:福田純

感想

■もともと福田純が脚本も書いていたけど、煮詰まって直接山浦弘靖に執筆を依頼したという経緯があるらしいけど、結果的には良かったと思うよ。ドラマらしいドラマはなくて、骨格とアクションだけで出来上がったお話だけど、テンポが良いから気持ちいい。というか、テンポの気持ちよさだけでなりたった映画。ドラマにしようと思えば、ウチナンチュー対ヤマトンチューの部分をもう少し丁寧に拾っていけば、それなりに筋の通ったお話になるので簡単なんだけど、尺を食うし、福田純はそうしたテーマ性ではなくあくまで子供向きの活劇を撮りたかったようだ。

■なので、ゴジラ対メカゴジラと同等に、「正明対大悟」なんだよね。大門正明草野大悟のどつきあい。草野大悟って演劇界では岸田森より名優なんだけど、ここではほとんど台詞もなく、完全にアクション要員として参加している。実のところ、岸田森草野大悟をインターポールのコンビとしてオーダーしたんじゃないかという気もするし、その方が萌えるのだが、出番が少ないのでもっと出してよと役柄を変更したとかいわくがありそうな気がする。完全に妄想だけど。というか、その方がサンフラワー号で両人が揃うロケがあって、森ちゃんと飲めるからそうしてよとかありそうだよね。あるいは、岸田森が宇宙人役のほうが楽屋で一緒になるからそうしなよとか、言いそう。ああ、妄想が止まらない。

■「ミヤラビの祈り」がほぼフルコーラス流れるのも凄いけど、せっかくなんだから踊って欲しいところだよね。昔の東宝映画なら絶対踊るところなのになあ。まあ楽曲が踊れるメロディじゃないから仕方ないかなあ。でも何度も聞くのですっかりこの歌好きですよ。キングシーサーも妙に造形がシャープだし、最初だけむやみに強いし大好き。ホントなら、安豆味王族と一緒にヤマトンチューを撃退した昔話のほうを映画化して欲しい気がするよね。それじゃ『プルガサリ』だけどね!

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