実は東宝の発売した国内版DVDには大きな欠陥があるからだ。「千と千尋の神隠し」の国内版DVDでも、色調が劇場公開時と異なって全体に赤っぽいことで大騒動になったが、実は本作の国内版DVDでも同様の現象が起こっているのだ。今度は反対に全体の色調に緑色がかかってり、明らかに劇場公開時の色彩設計と異なるし、普通に見ていて不自然である。これを正常な色調で視聴しようと思えば、ディスプレイ側でかなり補正を行う必要がある。*1
このあたりの実際の映像は、以下のHPで比較することができる。
ちなみに、アメリカ版DVDは異様にデータ量が少なく、片面1層に収録されているのだが、30インチ程度のディスプレイで見る限り、特にノイズが気になることもなく、何の支障も無い。何より、色調が正常なので、見ていて気持ちが良い。
本作は手塚昌明の軽快な演出、大島ミチルの流麗な劇伴、菊地雄一のシンプルでメリハリの効いた特撮演出と、見所の多い快作なので、価格的にも、品質的にもお奨めできるアメリカ版DVDで、是非大勢の人に観て欲しい。