PRACTICAL MAGIC
1998 スコープサイズ 104分
DVD
■サンドラ・ブロックとニコール・キッドマンが魔女の姉妹を演じるファンタジー映画、ではあるのだが、原作に引きずられてしまって、変なところに向かってしまった失敗作。明らかにフェミニズムを標榜した映画なのだが、その話の進め方に説得力がなく、主張にご都合主義しか感じられない。
■サンディーとニコールに絞って、姉妹の確執を描けば、いろいろと面白そうなのに、姉妹がただべたべたしているだけじゃドラマにならない。魔女の伯母が二人登場して、何かあるのかと思いきや、あまり意味がないので、そんな枝葉は削るべきだし、そもそも姉妹が質の悪い男を殺して埋めたことにヒヤヒヤするといっても、あんたら魔女だからそんな必要ないじゃないか。といった有様で、何がしたいのかさっぱり理解しがたいお話で、最後は街の人々に受け入れられてハッピーエンドって、とってつけたようなあちゃらかな結末。なんじゃこりゃ。
■若きニコール・キッドマンが熱演しているだけに痛々しい。サンディーもこの失敗にいろいろ学んだことだろうね。