感想
■19州が独立を宣言し、政府軍と内戦に突入した近未来の米国、大統領のインタビューをとるために陥落寸前のワシントンへ向かった記者たち一行は、その道中で様々な地獄を目撃する。。。
■確かにまるでゾンビ映画のようなお話で、ポスト・アポカリプス映画なのだ。あの傑作『モンスターズ 地球外生命体』にも似てる。
■正直なところドラマが弱くて、キルスティン・ダンストがベテラン戦場カメラマンを演じるので一気に説得力は上がるけど、終盤のエピソードの回収がうまくない。というか勿体ない。テロ現場で遭遇した若いカメラマンのケイリー・スピーニーのメンターとして、彼女の成長を見守ることになるけど、このふたりの絡みが物足りない。ふつうにいけば、イーストウッド映画のようになるはずのところ、なぜか作劇が崩れる。最後がしっかりしていれば、途中をぶっ飛ばしても、ドラマは成立するはずなのに、あの最期はなんだか類型的で納得がいかないなあ。その意味では、オーソドックスな作劇を捨象した『クローバーフィールド』などのほうが、真に迫っていた。
■比較的低予算と聞いていたけど、ワシントンでの市街戦などさすがに物凄い物量で、当然CGも絡んでいるだろうけど、さすがにハリウッド活劇で、ホワイトハウス陥落のあたりの軍事作戦のボリュームは圧倒的。ただ、戦闘の最前線にカメラマンたちが完全密着しているのはさすがに、アリなのか?内戦状態で、指揮命令系統も混乱して、現場判断優先なので、なし崩し的にということだろうか。
■むしろ、内戦状態の米国をPFとして堂々と描いたほうが面白いはずだよね。製作規模が跳ね上がるけど。その意味では、『ソウルの春』は人間像がリアル(実録だから当然だけど)で上出来だったなあ。
