『キャプテン・スカーレット』初体験!でも、ちょっとよく分かんない?


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■『キャプテン・スカーレット』って、子供の頃にも観たことがなくて、今回初めてオリジナル版を観ましたが、これかなり変なドラマですね。明らかに歪な世界観とドラマ。

■まずミステロンと呼ばれるエイリアン(火星人?外星人?)が全く姿を見せないので、何と戦っているのか、まるでイメージできない。宇宙的な霊魂か?

■しかも、スペクトラムのメンバーが次々と容易にミステロンに洗脳されて手下にされてしまう。それも、なにかの光線を浴びるとか、捕まって手術を受けるとかでもなく、なんとなく照明効果と人形の顔色で表現する。しかもメンバーの紹介もまだ済んでいないのに、いきなり敵の手に落ちる。主役らしいキャプテン・スカーレットも初回からミステロンの手に落ち、世界大統領を暗殺しようとするし、その挙げ句仲間に追われて墜落死するかとおもいきや、ミステロンの謎の作用で不死身の体になる。という初回の設定紹介からして、全く理解し難いし、腑に落ちない。

■という経緯で、全くお話に入っていけないし、なんだか世界観自体が不穏で誰に感情移入していのか分からないし、妙に暗い。キャプテン・スカーレットが主役らしいけど、明朗さがないので信用して良いのかどうかも不明瞭。他のキャプテンたちと何が違うのかも不明だし、スパイ・アクション設定の悪い面が顕著に出ていると思う。しかも、バリー・グレイの音楽も少ないし、勢いがなく、これも愉しくない。

■特撮はさすがに円熟の味わいで、デレク・メディングスが贅沢な造形美を見せるので、見応えはあるし豪快なのだが、ドラマが一体どこを目指しているのか企画開発と脚本の違和感ばかりが気になる。こんなに歪なドラマだったとは、予想外だった。『スティングレイ』とか『サンダーバード』はあんなに景気が良くてコミカルで愉しかったのになあ。。。

■ちなみに『ウルトラマンガイア』のXIGに多大な影響を及びしているけど、円谷プロのほうがドラマ的には秀逸だったと思います。ドラマ性に関してはわが国の方がリードしてますよね、確実に。そこはわが国の特撮コンテンツの強みだね。

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