月とチェリー ★★★

月とチェリー
2004 ヴィスタサイズ 82分
DVD
脚本■タナダユキ
撮影■安田圭 照明■小野英仁
美術■堀千恵 音楽■小宮山聖
監督■タナダユキ

■大学の官能小説研究会に入った童貞男子が、プロとして活躍する先輩女子大生の性技の実験台にされるうち、彼女に対する愛を自覚するが・・・

■成田尚哉の企画によるラブコレクションシリーズの一編。よくできたコメディタッチのロマンポルノで、タナダユキの力量がよく分かる。主演は東京乾電池出身の個性派女優の江口のりこ。我が家では「時効警察」のサネイエとして有名な、美人とはいえないが長身でスタイルのいい彼女です。ちゃんと脱いでますが、独特のサバサバした言動で、色気よりも男っぽさが際立つ感じ。柄本明が正体不明な研究会の長老役で出ているのも、東京乾電池の後見人といったところか。

■中盤に主人公と関係を持つ茜という女が出てくるのだが、この女のうっとうしさがよく描かれているし、別れの場面の団地を背景にした雨の公園というロケ撮影の殺風景さも実に効果的。撮影は安田圭で、デジタル撮影だが、DVDは画質が悪いので、逆光気味の照明効果など狙い通りなのかどうかよくわからない。

■江口がデリヘルの女を呼んで、主人公が江口のことを想って泣きながら女と交わるさまを押入れの中から凝視し続けるというよく出来た場面がクライマックスになるのだが、その後の終幕の展開に今ひとつ工夫が足りない気がするので傑作とまではいえないが、タナダユキは立派なプロですよ。


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