サブカル業界内輪受けドラマ?でも「立川ドライブ」は良いよ『週刊真木よう子』Vol.2

■『エルピス』で大根仁の演出が秀逸だったので、なんとなく昔の深夜ドラマを見直してみようかと思いたち、なぜか『週刊真木よう子』を借りてきました。たまたま最寄りのビデオ屋にあったのだけど、なんで?多分誰も借りてないと思うけど。。。

■なかでも#5「TORA TORA TORA」(脚本:宮崎吐夢 演出:大根仁)が見直したくて、Vol.2を借りてきました。真木よう子に加えて大久保佳代子江口のりこ篠原ゆき子の4人組が馬鹿話に興じるグルーブ感を狙ったコメディですが、バカ話がほんとにくだらなくて笑っちゃいますね。その後のヤクザの事務所に殴り込みのアクションもありました。ああ、懐かしい。確かに、居酒屋の場面は基本長廻しで、編集でカットを多少割っている感じ。でも、大久保佳代子の可笑しさで持ってるよね。顔立ちも含めて、芸達者。

■#6「景色のキレイなトコに行こう」(原作:福満しげゆき 脚本:及川章太郎 演出:豊島圭介)は、すべてが貧乏くさくて凡作でしたね。

■#8「恋泥棒ヨーコ」(脚本:せきしろからしま&おおね 演出:大根仁)はさすがに何がしたいのか、コントにしてもきついし、意味不明だし、可笑しくもない。東京のサブカル業界の内輪受け?深夜ドラマの悪いところが露呈した企画でしたな。

■でも、警官がストーカー化する#7「立川ドライブ」(脚本:赤堀雅秋 監督:大根仁)は、なかなかの秀作で見ごたえがあった。正名僕蔵は、良いよね。あと、脚本が違うよね。

■いまのところ大根仁の最高傑作は、実は『エルピス』じゃないかと暫定的に思ってますが、たぶんそれで間違いなさそうだな。

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