岡林信康の名曲「私たちの望むものは」は女性シンガーがカバーすると抜群に良いという話

ABCラジオの名物番組『しもぐち☆雅充のSTAR☆MUSIC☆SUNDAY』でたまたま聴いたのですが、城領明子という人が岡林信康の「私たちの望むものは」をスタジオライブで披露していたのですね。正直この歌は聴いたことがあるような無いような。。。という状態でしたが、ライブ歌唱があまりにも圧巻だったので、こんな名曲があったのかと感銘を受けました。以下は、ABCラジオのライブではありませんが、いろんなところで披露されているようで、松本隆も感銘を受けたようです。

■その後に岡林信康のオリジナルも聞きましたが、正直、カバーの方がオリジナルを凌駕していますね。本人歌唱だと、当然ながらおっさん(ごめん、青年だ)声で、いかにも70年代っぽくアジ演説(?)風になるわけで、時代色が濃厚ですが、城領明子が歌うことで、歌の持っていた普遍的なポテンシャルが完全に開放されて、アップデートされてますね。歌詞の生々しさも今の時代に響くし、サビの部分の歌声の突き抜けるような素直な伸びが、鮮烈に心に刺さります。このうたは、実は女声でこそ歌われるべき歌だったかもしれない。

■そのことは、以下の黒川舞という女性シンガーのライブでもよく分かります。女声の高音の素直な伸びは、この楽曲のキモだったようです。これはこれで良いなあ。


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■本人歌唱のオリジナルの歌唱はこちら。

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■なぜか大友良英もカバーしています!?なぜに?

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■ここからは個人的な希望ですが、この歌は、ぜひ島津亜矢や天童よしみにカバーして欲しいですね。特に、オリジナル楽曲がリリースされた当時すでにプロとして活躍していた、当時の時代色を知る、天童よしみによる化学反応は絶対に一聴に値すると思います。(誰か企画して!)

歌魂 -うたごころ-

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■さらに、この歌は松山千春が昔から歌っているようですが、個人的には松山千春の声とか歌い方は甘すぎて好きじゃないので、むしろ吉幾三に歌ってほしいと思います。吉幾三は当時のヒット曲のカバーアルバムをいくつか出していて、これが実はかなり良いのです。少々コブシが回されるので、好き嫌いがあるけもしれませんが、ホントに良い声だし、発声のハリと声量の豊かさで、おっさん(おじいさん?)だけど青春の息吹と感受性を表現してしまうので驚きました。特に「初恋」(「あの頃の青春を詩う Vol.3」)なんて、ホントに田舎のおっさんが若い頃を想いながら歌い上げるような素朴なリアリティが、泣けます。必聴!吉幾三は「山谷ブルース」(「あの頃の青春を詩う Vol.1」)もカバーしてますから、「私たちの望むものは」のカバーもぜひ、お願いしたいところです!

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あの頃の青春を詩う Vol.3

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あの頃の青春を詩う Vol.2

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あの頃の青春を詩う

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参考

maricozy.hatenablog.jp
VICTORのスピーカーの銘機SX500シリーズは、女性ボーカルがぴかいちです。歌謡曲もアニソンも最高にクリアでヌケが良いので気持ちいいですよ!
maricozy.hatenablog.jp
デノンのSC-CX10は美音系なので、絶対合いますね。というか、主にこのスピーカーで聴いてます。
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このパイオニアのアンプはキレイなメリハリがあって、値段は安いのに妙にポテンシャルが高いと思います。普通に家で歌謡曲とかポップス聴くにはこれくらいで十分ですね。しかもトロイダルトランスですよ!
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