■永らく使っているDENONのSC-CX101というコンパクトスピーカーは実に個性的な逸品で、なかなか手放せなかったのですが、経年劣化でツィーターがひび割れてきたので、そろそろ後続機器を探す必要が出てきたところです。白っぽく変色して、表面が軽くひび割れているものの、音質にはあまり変化は感じられず、相変わらず良い音を聞かせてくれますけどね。そろそろ限界かなあ。
■コンパクトスピーカーなら13㌢ウーファーだよねという都市伝説(?)をわりと信じていて、このところ電気店で何度か試聴してみて、DALIのお安いシリーズのSPEKTORシリーズからSPEKTOR2に注目しています。DALIのコンパクトスピーカーと言えば、MENTOR MENUETが有名ですが、比較して聞いてみても、SPEKTOR22の優秀さを確認しています。深みはないけれど、素直で元気なので、特に不足を感じないのですね。というか、聴くジャンルによれば、SPEKTOR2のほうが良いと感じました。
■一方、PolkAudioのES15も大きめなスケール感と、押しの強い元気な音色には好印象を持っています。特に低音域の力感は優位差があると思います。
■先日、以上の2機種を比較して視聴する機会があったのですが、ノラ・ジョーンズを聴いたところ、ES15はノラ・ジョーンズがかなり大柄な、というか、巨人が歌っているように聞こえますね…「声が太い」という特徴は、やはり他機種と比較するとよくわかります。でも「声が太い」というよりも、口が大きい、大きな人が歌っているみたい、という感想が適当かもしれません。
■でもこの特徴は、映画を見るにはピッタリじゃないかと思います、リビングで映画を見るのに使いたいなあと感じました。映画は基本的に大きな人が喋るものなので。特に個人的には怪獣映画を観るのにピッタリじゃないかと思いましたね。『ゴジラ-1.0』のガツンとくる伊福部節とか、最大音響のゴジラの咆哮とか、ベストマッチじゃないかなあ。
■これに比べてDALIのSPEKTOR2は安いのに美声で、女性ボーカルはお得意。さらにAV用途も意識した音作り、精細さよりもメリハリのある元気な音調で、多分POPSとか歌謡曲にはベストマッチ。映画もある程度上品にこなすだろうと思われます。もちろん重低音は出ませんよ。
■とうことで、年末に新調するスピーカーには、DALIのSPEKTOR2を第一候補としました。新品で買ってもお安いし、中古でも十分だし、なんならES15と両方買っても全然OKだ!なにしろ、主に聴くのは60年代、70年代、80年代の歌謡曲、POPS、アニソンなどで、スケールの大きなクラシックは聴かないし、部屋の大きさからいっても、ホントに13㌢ウーファーくらいが耳障りがいいんですよね。