これが聖林名物、胸筋ダンスや!『センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島』

基本情報

Journey 2: The Mysterious Island ★★★
2012 スコープサイズ 94分 @アマプラ

あらすじ

ジュール・ヴェルヌの『神秘の島』と、ロバート・ルイス・スティーブンソンの「宝島」、ジョナサン・スウィフトの「ガリバー旅行記」は実在する島の記述であると気づいた少年(ジョシュ・ハッチャーソン)は、探検家の祖父(マイケル・ケイン)がその島から発したモール氏信号を辿ってパラオ沖の神秘の島にたどり着くが、それは義理の父(ドゥエイン・ジョンソン)の保護者同伴の探検だった。。。

感想

■前作『センター・オブ・ジ・アース』を観ていないのに、2作目を観てしまいました。これなんとジュール・ヴェルヌの『神秘の島』の映画化なんですね!

■監督はブラッド・ペイトンでドゥエイン・ジョンソンの専属監督みたいな人。でも『カリフォルニア・ダウン』も『ランペイジ巨獣大乱闘』も良作だったので、子どもの心にしっかり届けることのできる腕のある人。本作もしっかりおもしろいし、子ども心も満足するし、立派なものです。

■わざわざマイケル・ケインを呼んできて、巨大な蜂にまたがって空飛ばせたりとか、その稚気が清々しい。お話は単純で、神秘の島アトランティスの一部で、でも地殻変動でじきに沈没するから、島の洞窟に隠されたノーチラス号で脱出するしかない!という冒険映画。欲を言えば、沈没シーンはもっと地上の大崩壊を見せてほしかったなあ。

■当然のことながらハワイロケとCGワークの大合成大会なんだけど、CGのできが非常によろしい。しかも3D映画として製作されたので、立体的なアクションが盛りだくさんで、これは映画館で3Dで観たほうが愉しいはず。これに比べると『ワンダーウーマン』冒頭のVFXとか、ありえないレベルだよなあ。

■義理の息子に女の子にモテるための3原則を教授するシーンがお約束どおりのケッサクで、吉本新喜劇並の安心感で大爆笑。島木譲二か!3D効果のくだらない使い方も最高です。受けると思ってくどいほど繰り返すのも◯。いや、チャウ・シンチーレベルだと思います。でも、ドゥエイン・ジョンソンがウクレレで「What a wonderful world」の替え歌を歌う場面など、ハリウッド映画ならではのスマートな芸で、日本映画ではなかなかマネできない芸当。

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