■このアルバムは、東芝時代のアルバムからモノラル・ブラザース(誰?)の選曲でチョイスしたものらしいけど、いやほんとに名曲揃いで圧巻ですよ。いわゆる「ひとりGS」というジャンルの草分けで、ジャズとロックの融合したGSテイストの、いい意味でイケイケドンドンの派手なバックバンドに乗って、パンチのある歌唱が伸びやかに突き抜ける系の気持いい歌いっぷり。これは麻薬的に効きますよ。バックバンドの演奏がとにかく馬力と技巧があって、頗る快感。非常にレベルが高いなあと思っていたら、それもそのはず、ライブでは全盛期の原信夫とシャープス&フラットなども担当しています。
■とにかく何を聞いてもグッと来るけど、「ブラック・ルーム」「土曜日の夜何かが起こる」「サマー・ラヴ」のあたりのソウルフルな演奏と歌唱は、ほんとに最高で堪らない。「八木節」も凄いと思うけどね。あの「八木節」ですよ、奥さん!
■このアルバム自体はさすがにもう古くて入手困難だけど、アマゾンでMP3形式でダウンロードできることを知って、初めてダウンロードで購入しました。音質的にはいまいちで、ハイレゾ音源の綺羅びやかな高音の生々しさは無いので、CDで入手したいところですが、とにかく手軽に聞けるだけでありがたい気がします。サンスイのアンプでJBLの大きめのスピーカーをドンドコ駆動すれば、昭和40年代前半の熱い鼓動が体感できますよ!これぞ至福!!
参考
上記のアルバムはさすがに音源が古くて、リマスターもあまり本格的に行われていないようで、特にMP3版は明らかに音質が劣ります。その点、以下のCDはリマスターが強力で、近年のハイレゾ仕様に対抗して(?)歌声の高音部が綺麗に伸びます。バックバンドの荒々しい豪快な演奏も音が派手に飛び出して、いい意味で耳に突き刺さります。音質で選べば、こちらかなあ。
一度聞くと忘れられない名曲「ブラック・ルーム」ですが、知ったのはごく最近のこと。昔ラジオで流れていたはずだとは思うけど。www.youtube.com
「土曜の夜何かが起きる」もホントに知らなかったなあ。こんな名曲なのに!
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