「昭和元禄」上等!サイケに踊り狂え、夜明けが来るまで!『Nippon Girls 2』

Nippon Girls 2

Nippon Girls 2

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最終更新:2022/2/13
■ちょっと前に買った英国製CD『Nippon Girls』が期待どおりの、いや期待の斜め上を行く絶品だったので、その第二弾も買ってしまいました。もう期待通りの名曲揃いで、昭和40年代前半のイケイケな感じが蘇りますねえ。といっても、物心付く前なので、断片的に知ってるだけですけどね。

■なんとなく1960年代後半って、ベトナム戦争の泥沼化や、学生運動の盛り上がりと敗北の空気に彩られて、フォークソングの興隆とともに時代の空気が規定されている感じがあって、正直いって貧乏くさい、うら淋しい印象があるのですよ(それはそれで大好物だけど!)。当時、まだ大人じゃなかったので、正確には知らないし、後のテレビドラマや映画なんかで、時代の空気を感じるだけだけど、1970年代前半の学生運動の絶望的な壊滅やオイルショックによる終末ブームで圧倒的に暗くなる前の、黄昏の薄暗さとでもいうか。

■でも一方で1970年には大阪万博が開かれているわけで、日本としてはまさに「昭和元禄」のイケイケムードも存在したわけで、むしろそちらが主流で、先鋭的な学生世代だけが破滅的に時代を先取りしていた。そのなかで、思想的な憂鬱とは無縁の浮遊する若者たちは、イケイケムードの渦中にあった。その証拠が、このCDに収録された楽曲だ。(ホンマかいな?)

■まずは、万里れい子の「サイケな街」を聞いてちょ!

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こんな楽曲、youtubeではじめて聞いたけど、このCDではリマスターの高音質で蘇ります!楽曲も歌詞も最高じゃないですか!こんな傑作があったのか!

■そして金井克子の「ミニミニ・ガール」は知られざる名曲、ではなく、当時のヒット曲。でも、ほんの先日まで正直知らなかった。。。金井克子って「他人の関係」以前のことは知らないからね!これも高音質で聞けます!バブル時代どころではないイケイケ感です!

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■真理アンヌと西川一也による「ワイルド・パーティ」もはじめて聴きましたが、なんですか、コレ?の傑作。このヤケクソな高揚感、バカ騒ぎ感はいったいどこから来たのでしょう?なんか悪いもの食べたか?66年なので、テレビでは「ウルトラQ」の放送が始まった頃ですけどね。どんな時代か、もはや見当がつかなくなってきた。。。

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