フライト・ゲーム ★★★☆

Non-Stop
2014 スコープサイズ 107分
Tジョイ京都

■今やサスペンス映画の巨匠、ジャウム・コレット=セラの最新作。期待通りの面白さ、いや予想を上回る面白さ、痛快さ。サスペンス仕立てのアクション映画なのだ。

■あとから考えればあれはおかしいとか、あれはどうなったのかといった細かい疑問点は幾つも出てくるが、それはサスペンス映画の常であって、つじつまあわせをすることは小説の得意技であって映画に期待すべき事柄ではない。という常識さえ持ってスクリーンに臨めば、この映画のサスペンス演出の秀逸さと洗練を味わうことができるはずだ。

■そして最終的にサスペンス映画では主人公と悪漢の殴り合いか、撃ち合いによって決着がつくことになっているが、リーアム・ニーソンとの前作『アンノウン』で殴り合いをやっているので、本作では当然撃ち合いとなるのだが、もうこの一ひねりした決着の見事さはアッパレというしかない。拍手喝采

■そして、この映画のチャームポイントは、リーアム・ニーソンのアイドル映画になっているところで、どこを切ってもリーアム・ニーソンの魅力爆発の金太郎飴映画である。この映画を観てリーアム・ニーソンに惚れなければ男じゃない。というリーアム・ニーソン「命」な映画である。


© 1998-2024 まり☆こうじ