中古アナログアンプ買いました:PMA-390SEはエントリークラスの名機!

■以前からフルサイズのアナログアンプが欲しくて色々と探っていたのだが、アンプの違いはスピーカーの違いほど音の差に出にくいという試聴の経験をもとに、一気にハイレベルのアンプを買っても勿体無いと考えて、結局はプアオーディオ路線に帰着した。ホントはラックスマンあたりを中古で狙っていたのだが、やはりものには順序があり、エントリークラスから着実に買い換えていくのが正しい道楽のあり方だろうと考え直したのだ。

■今まで使っていたのはオンキヨーとケンウッドのデジタルアンプで、しかもハーフサイズの、これもプアオーディオ仕様。しかし、デジタルアンプはとにかく便利で色んなソースを楽しめるのでホントに重宝するのだが、一度はフルサイズのアナログアンプを経験してみたくて。

■ということで辿りついたのが、これぞエントリークラスの定番というデノンのPMA390の現行REの一つ前の機種であるSE。たまたま中古で安く出ていたので、何しろ安いので気に入らなければ下取りに出せばいいやと、購入を決意。昨日届いたので、早速スピーカーに繋いでみたのだが、いやあ、驚きました。

■これまでオンキヨーのCR−D1という結構パワーのあるレシーバーでそれなりにキビキビと鳴らしていた小型スピーカー(タンノイのマーキュリーFR)をもっと大きなスケールで鳴らしてしまった!なにしろマーキュリーFRはAV用のしかもリアスピーカーとして設計されたものなので、歯切れはいいけど低音域のスケール感は当然すっきり切り落とした感じだったのに、結構グイグイ押し出してくる。左右の音場が広がるし、低域も結構沈み込む。これがフルサイズの定番アナログアンプの実力か、と恐れ入った。舐めてました。デノンのアンプは暑苦しいんじゃないかと思っていたが、重心の低い音場はおっさんの耳には心地よいものがある。というか、もともと低音域の出ない小型スピーカーには重心の低いデノンのアンプはぴったり弱点を補ってくれる。

■まだ慣らし運転中だけど、今までピンとこなかったダリのロイヤルメヌエットⅡも、とろける様な美音で鳴らしてくれる。この格安アンプがですよ。あまり音質のよくない昔の歌謡曲なんかでも、甘くとろける音色で奏でてくれるので、大音響で聞くと完全にトリップできます。このアンプでロイヤルメヌエットの真価を初めて実感できた。

■参考に書いておくと、PCからAIR MAC EXPRESSに音を飛ばして、AMEでアナログ音声に変換させて、余っていた安いRCAケーブルでアンプに繋いでるだけの、なんの拘りもないプアオーディオ仕様なのだが、ほとんど不満を感じない。AMEのDACは性能的にはオマケレベルのものだと思うが、それでもここまでの音声を再生できてしまうのかと、これも驚いた。もちろん、交響曲とか聴いてるわけではなく、古いジャズとか歌謡曲を聴いている段階ですが。

■一方、ついでに映画鑑賞用にSONYのCT660というサウンドバーシステムを買ってしまい、こちらの方がデノンのアンプより高いわけだけど、音質は比較にならないくらい悪く、逆の意味でビックリ。もう少し慣らし運転をしてみないと早計と思うけど、高音域に比べて肝心の中音域がスカスカでいわゆる”紙臭い音”がする。ここで使用されている変形スピーカーはどうみてもガジェット的なので、一応はエージングが必要だと思うし、もう少し設営方法に工夫も必要だと思うので、詳細はいずれ。いろいろいじってみよう。


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