プア・オーディオ試聴記録=プリ・メインアンプ DENON PMA-600NE

■伝統のDENONの入門用プリメインアンプのPMA-390シリーズが更改されたんですね。随分息の長いシリーズで、以前にPMA-390SEを使っていたこともあり、安価にも関わらず素性の良いことはよく知っているんだけど、ついに無くなってしまうんですね。寂しい。

■でも、PMA-600NEシリーズに転生すると思えば、まあ平気ですよね。ということで、ヨドバシに行ってみると現物が置いてあったですよ。せっかくなので、他のアンプと切り替えてちょっと聴き比べてみた。CDはノラ・ジョーンズだったので、オーケストラはどう鳴るか知りませんけどね。スピーカーはケンブリッジオーディオのAEROMAX2というやつで、こちらもどんな特性のスピーカーなのか知らないのだ。

■聞いてみると正直PMA-600NEで何の不足も無い感じ。普通に聞いてるとおかしなところは何も無い。これをPMA-SX11に切り替えると、やっと違いが分かる。PMA-600NEの方がボーカルが強く前に出ている。元気でクリアなので聞く音楽によっては良いと思う。ただ伴奏とボーカルが分離して聞こえる感じがある。反対にPMA-SX11はボーカルが伴奏と一体化して馴染んでいる感じ。音が全体にウェットでシックな感じで、伴奏との混じり方が、本来の聞かせたい音像だろうと気付く。全体に音素が上品にきめ細かく聞こえる。だいたいエントリーグレードのアンプは元気いっぱい鳴らす(ただ低音は制動できない)という特徴があると思うが、PMA-600NEもその例外ではないようだ。しかし、PMA-SX11というアンプもあまり聞いたことが無いので、十分に特徴を掴むところまではいってない。

■あと残念なのはPMA-600NEにはスピーカーの切り替え機能がついていないこと。PMA-390シリーズにはあったのだ。DENONでこの機能が欲しければ、PMA-800NEを買う必要がある。しかも、この機種以外はスピーカー切り替え機能は付いていないのだ。まあ、音質的に考えれば邪道な機能ではあるけど、なにしろとても便利な機能なので個人的には是非欲しいところだ。

■なので、DENONのエントリーグレードのプリメインアンプを試しに使ってみようと思うと、PMA-800NEを買うことになりそうだな。なにしろDENONのアンプは機能の割に割安なので、ちょっと試しに買って使ってみようかという気になる。中古でも玉がよく出るし、売る時も値が付きやすいし、試しにちょっと、という購買が可能なのは楽しいことだ。今使っている30年選手の中古アンプを一時的にDENONの最新型に買い替えて、その次にラックスマンあたりを狙って観たいなあと妄想している。

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