中古アンプを買ってみた:SONY TA-F333ESRはバブル期の名機なのか?

■その昔かなりヒットしたらしいSONYのプリメインアンプを中古で買ってみた。TA−F333ESRというやつで、なんと1988年の発売だから30年近く前の製品ですよ。まあ、酔狂意外なにものでもないですが、なんとなく景気の良かった時代のコスト度外視の物量投入機器なんていう釣り文句に弱いのは、単純に歳のせいです。懐古趣味です。中古オーディオショップで、ヤフオクなどに比べれば大分高い買い物ですが、3ヶ月の保証期間があるというのが魅力で、モルモット覚悟で購入後、既に1週間経過。

■非常に状態の良い商品で、とても30年近く前の電気機器とは思えない綺麗な筐体に、排気スリットから覗く内部基盤等もホコリも無く、焼けとかにおいも無い様子。表示文字のはがれも無く、ボディの疵はいくつかあるものの、アンプなんて見てくれは二の次。というか、通常使っているときには普通見ないしね。

■完動品とのふれこみだったのだが、実際は左チャンネルから音が出ないタイミングがあり、ボリュームを上げれば左チャンネルからやっと音が出始め、いったん音がでればボリュームを絞ってもちゃんと鳴っているという変な症状があった。さらにその後もしばらくは左チャンネルの音が落ち着かない感じで、30分くらい経過するとほとんど問題ないレベルで鳴り始める。これでは完動品とは言えないのだが、インターネット上の情報では、スピーカーリレーの接触不良時に発生する典型的な症状らしいので、悪化すればボディを開いて、接点を洗浄してみようと思っていた。

■そして、昨日とうとうボディを開いてみた。この機種はかなりメンテナンスしやすく作ってあるようで、素人でも簡単に開けるし、スピーカー端子の接続された基盤もなんとか捻りながら外すことができた。スピーカーリレーは松下電器製で、これも事前情報どおり簡単にカバーが外せる。左側のリレーの接点は、しかし、目視上何の問題もないようで、特に汚れも感じられなかったが、一応アルコール(といってもめがね拭き)で何度か擦っておいた。他の箇所は正直目視しても何もわからないので、全て元に組み戻して、音を出してみたところ、あ〜ら不思議、左チャンネルは右チャンネルと同様に綺麗に音が立ち上がるじゃありませんか。(続く)

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