ドミノ ★★★

DOMINO
2005 スコープサイズ
MOVIX京都(SC4)


 俳優ローレンス・ハーヴェイの娘であるドミノはセレブな生活に飽き足らず、バウンティ・ハンターとして生き始める。これに注目したマスコミが追跡取材するなか、ヤバイ仕事に巻き込まれて・・・

 元祖MTV派のトニー・スコットが持ち前の編集技巧の全てを叩き込んで贈るセミドキュメントクライムアクション。いい年こいたおっちゃん監督の作とはとうてい思えない編集テク、色調調整、撮影技法を披露する過激作だ。

 2/3くらいまでは実に快調かつそれなりにリアルな展開だが、最期の事件は明らかにフィクションで作劇上の面白さはあるが、無意味にスケールアップせずに、実録ドラマとして徹底したほうがいい映画にはなったはずだ。

 実際、賞金稼ぎチームのミッキー・ロークなど前半は非常にいいのだが、後半で見せ場が少なく、せっかくの配役が勿体無いことだ。すっかり容貌が変わり、渋い役者になりつつあるだけに勿体無い。

 主役のキーラ・ナイトレイはこれまでのイメージを覆す暴れぶりが痛快。まだまだ可能性を秘めた女優らしい。

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