ひたすら凡作、単なる凡作『アサルト13 要塞警察』

基本情報

Assault on Precinct 13 ★★☆
2005 スコープサイズ 110分 @DVD

感想

■『ロスト・フライト』がなぜかなかなか上出来だったので、ジャン=フランソワ・リシェ監督の昔の映画を借りてみましたが、いたって普通の活劇で、退屈はしないものの、意外なことも起こらない凡作という印象。『ロスト・フライト』が良かったのは、脚本が良かったということですね。

■閉鎖が決まったデトロイト最古の警察署に、大雪の大晦日、逮捕された大物ギャング(ローレンス・フィッシュバーン)が収監されると、謎の覆面軍団の襲撃を受けて孤立する。。。

イーサン・ホークは悪くないけど、同僚を死なせたトラウマを克服するドラマとしても、新味がなく、えらい安直なさばき方だし、警察署を包囲する敵側に明確な作戦があればサスペンスも効くのだろうが、あまり頭が良いとも思えないし、サクサクとお話は進んでいくものの、サスペンスがあまり機能しない。

■脚本は、『パージ』シリーズのジェームズ・デモナコだけど、あまり褒めるところもない。わざわざあんなに大掛かりな襲撃を仕掛ける意味が分からないし。時代劇でもないのに、町中であんなに派手な銃撃戦を行って、その背景を隠し通せるとは思えないからなあ。時代劇とか西部劇なら、まだなんとなく成立しそうな気もするけど。それが舞台をデトロイトにした理由だったら、怖いけど。


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