あの夜、妻はどこから還ってきたのか?世にも奇妙な物語「怪我」

■原作:中井紀夫(「怪我」『死神のいる街角』所収 出版芸術社) 脚本:君塚良一 演出:小椋久雄

■1996年3月放送の「世にも奇妙な物語 春の特別編」から「怪我」を観ました。ある日、帰宅した妻は体中に怪我をしていたが、翌日には嘘のように治っていた。しかも、実は妊娠していると告げる。。。

■これはさすがにネタバレは避けたいと思うので、隔靴掻痒の感があるけど、評価が分かれるお話かもしれない。実際、なんだそのオチ?と疑問に感じた。気合一発てことなのか?とね。

■でも、再考してみると、なかなか情趣に富むお話にも見えてきた。多分、クライマックスは、出産場面と、交通事故の運転手の見たヤバい情景のクロスカット編集で構成すればよかったのだと思う。そうすれば、このお話の包含する怪奇要素と母性の奇跡という要素が的確に描き出せたのではないか。

鷲尾いさ子今井雅之草村礼子の共演。今井雅之はすでに故人。いかにも訳ありげに登場する草村礼子が実はなんでもなかったというミスリードも凄いと言うか、ずるいと言うか。

参考

未読だけど、原作小説は、その筋ではわりと有名なお話らしい。かなり改変して映像化している可能性がある。

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