■お知らせです。かねてからkindleで電子書籍を出版している『超特撮』シリーズですが、何年ぶりかでvol.3を出したいと思います。
■先日『ウルトラマンブレーザー』の放映が始まり久しぶりに特撮熱に火がついたし、そうこうしているうちに山崎貴の『ゴジラ -1.0』の発表まで出てしまったので、なんとなく尻に火がついた感じがして、今月中に発行するために作業中です。
■原稿じたいは十数年前にほぼできていたのですが、ただいま細部を校正中です。
■なお、『超特撮』シリーズは現在第2巻まで電子書籍(kindle)が発売中です。特撮好きのみなさま!1980年代の日本映画界における特撮映画の置かれた状況を思い出してみませんか?あの苦悩の時代を、自分自身のトラウマと向き合うために!肩身が狭くて不遇だったあの頃に向けてレッツダイブ!
vol.3の構成
vol.3 1990年代〈前編〉の構成は以下のとおりです。1990年から1994年の間に公開された特撮映画を扱います。なので、1995年『ガメラ 大怪獣空中決戦』はまだ登場しないのです!
目 次
第5章 1990年代前半 ハイビジョンの時代
第1節 邦画界におけるバブル崩壊の余波
第1項 戦争の時代へ
第2項 バブルに踊った日本映画界
第3項 巨匠と新鋭のオーバーラップ
第2節 1990年代前半のハリウッドSFX映画=デジタル映像時代の到来
第3節 東宝特撮の復興と爛熟
第1項 平成ゴジラVSシリーズの活況=『ゴジラVSキングギドラ』『ゴジラVSモスラ』他
第2項 爛熟する東宝特撮=『ヤマトタケル』『ゴジラVSスペースゴジラ』他
第4節 ハイビジョン旋風
第1項 ハイビジョン合成の普及=『丹波哲郎の大霊界2・死んだらおどろいた!』『BEST GUY』『ヒルコ 妖怪ハンター』『水の旅人・侍KIDS』
第5節 アナログ特撮、終焉の始まり
第1項 デン・フィルム・エフェクトの解散
第2項 強者達のその後
第3項 IMAGICA特撮部の健闘
第6節 デジタル映像のあけぼの
第1項 デジタル映像処理の先駆者・白組=『大病人』『怖がる人々』
第2項 幻のデジタル大作=『ノストラダムス戦慄の啓示』
第3項 デジタル映像実用化時代の幕開け=『河童』
第7節 日本映画の新たな胎動
第1項 オリジナル・ビデオの誕生
第2項 特撮OVの誕生=『ミカドロイド』他
第3項 和風SFの雄・雨宮慶太=『ゼイラム』『仮面ライダーZO』『人造人間ハカイダー』他
第4項 迷走する円谷プロ=『ウルトラQ・ザ・ムービー 星の伝説』
第5項 角川映画帝国の崩壊=『天と地と』『REX・恐竜物語』
第8節 1990年代前半のテレビ特撮
第1項 特撮研究所の世代交代=『鳥人戦隊ジェットマン』『ブルースワット』他
第2項 東映不思議コメディの終焉=『美少女仮面ポワトリン』他
第3項 海外進出とビデオ特撮に活路を求める円谷プロ=『電光超人グリッドマン』他
第9節 1990年代前半の総括
第1項 旧世代の旗手=東宝特撮の爛熟
第2項 ハイビジョン技術の戸惑い
第3項 デジタル特撮の実用化=1994年「CG実用化元年」
第4項 デジタル特撮の実用化=デジタル合成の本格的導入
第5項 都市博ブームに沸く博覧会映像
第6項 特撮ファンダムの変質
第7項 「特撮氷河期」に差し込む陽光
あとがき
作品リスト
参考文献