平凡な犯罪ノワール『地獄の曲がり角』

基本情報

地獄の曲がり角 ★★☆
1959 スコープサイズ 93分 
企画:大塚和 原作:藤原審爾 脚本:馬場当山田信夫 撮影:間宮義雄 照明:高島正博 美術:千葉一彦 音楽:真鍋理一郎 監督:蔵原惟繕

感想

■一攫千金を夢見るホテルのボーイは、ホテルの部屋で盗み撮りをして脅迫する手口を思いつき、小金を手にすると、汚職事件の証拠書類を入手して大金を脅し取ろうと画策する。。。
蔵原惟繕裕次郎の『俺は待ってるぜ』で監督デビューして、作品のできも妙に良かったのに、その後結構小品を撮らされている。『ある脅迫』なんかもそうだし、石原慎太郎原作のフカ女が登場する幻想映画『海底から来た女』(観たい!)もそうだし、本作もそのジャンル。
■主演は葉山良二だし、ヒロインは稲垣美穂子で、両者ともパッとしないし、演技的にも明らかに未熟。典型的な犯罪ノワールだけど、ホントに典型的なお話なので斬新さがない。悪女を演じる南田洋子と葉山の相方を演じる大泉滉がちょっといい味を出しているけど、それ以上の魅力がない。こうしたノワールだと、むしろ同時期の東宝の暗黒街ものの方が清新だ。
■感覚派と言われる蔵原惟繕だが、本作を観る限り、全然そんな気配がなく、冴えたところがない。どんな思いで撮っていたのかなあ。
www.nikkatsu.com


参考

maricozy.hatenablog.jp
maricozy.hatenablog.jp
『海底から来た女』は石原慎太郎の有名な怪奇小説が原作で、怪奇鱶女が登場するのだ!どうです、観たいでしょう!
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