たまこ♡もち蔵。意外にも古風な初恋ものがたり『たまこラブストーリー』

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基本情報

たまこラブストーリー ★★★
2015 ヴィスタサイズ 95分 @APV
キャラクターデザイン・総作画監督堀口悠紀子 脚本■吉田玲子
音楽■片岡知子マニュアル・オブ・エラーズ 監督■山田尚子

感想

■テレビ版の『たまこまーけっと』は観ていないので、いきなり変な鳥が出てきたのに唖然とするわけですが、テレビ版のファンタジー要素(?)を措いておいて、幼馴染のたまこともち蔵の二人の初恋物語に特化した映画版として製作された映画ですね。
■もち蔵からの恋の告白に戸惑い、混乱するたまこの心を、キャッチできないバトン(バトントワリングの)とか糸電話などの小道具を配置して描き、もち蔵の気持ちを素直に受け止めることのできないたまこの心理描写を丹念に綴る。しかも、それが割と古典的な道具立てと筋立てで描かれるので、初見者にも、というか年長者にも(?)理解しやすいようになっている。
■そして、その親切設計と、クライマックスのえらく古典的な作劇などに吉田玲子の志向がよく表れている。変に奇抜なことはせずに、かなりオーソドックスな、ある意味古臭い構成と作劇に着地させるところが吉田玲子の脚本の安定感だろう。
京都アニメーションの映画は初見。少女漫画的に淡彩で線が細いタッチが持ち味だろうか。メインスタッフがほぼ女性というのも凄いなあ。京都制作だからこそ?
■ただね、賀茂大橋の交通状況は、あれはリアルじゃない。あそこはしょっちゅう信号で停まるわけで、自動車が結構な速度で流れていると、まるで幹線国道かなにかのように見える。停まったり、流れたりするのが賀茂大橋のリアルであり、京都の風情なのでね。そこは苦言を呈しておく。

参考

吉田玲子の脚本といえばコレでしょ。
maricozy.hatenablog.jp
これも忘れないで!吉田玲子の仕事ですよ!
maricozy.hatenablog.jp