メ~テレ開局55周年記念ドラマ『乱反射』とテレビ東京開局55周年特別企画ドラマスペシャル『あまんじゃく』

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テレビ東京開局55周年特別企画でいろいろと特番ドラマを放送してますが、なかなかの曲者ぞろいですよ。
■でも『乱反射』は、テレビ東京ではなくメ~テレの開局55周年記念ドラマでしたね。貫井徳郎の有名小説が原作なんだけど、そして原作小説はきっと感動的なんだろうけど、ドラマ版はかなり微妙なバランス。
■突然街路樹が倒れて子供が下敷きになって死んだのはだれの責任なのか?という社会派的な主題ですが、街路樹に関わった人々の、これくらいの些細なルール違反なんて何の問題もないよね、の積み重ねが事故を招いたことがわかってくる。
■ラストはたぶん小説の描写の方が腑に落ちるのだが、ドラマはとにかく犬の糞がこれでもかと執拗に描かれる異様な仕様。お犬様のリアル脱糞シーンまで描かれて、なんともシリアスなのか脱力なのか、どこを目指しているのか疑問になってくる。配役は妙に豪華なだけにね。
■特に市役所の職員を演じた芹澤興人が強烈な個性で、居並ぶベテラン勢を喰って一人勝ちの様相。どえらい個性派俳優がいたもんだ。かなり幅広く出演しているようだが、全くノーマークだった。吃驚した。
■脚本:成瀬活雄石井裕也、撮影:藤澤順一、照明 :長田達也、監督:石井裕也

乱反射 (朝日文庫)

乱反射 (朝日文庫)

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■一方『あまんじゃく』は藤村いずみの小説のドラマ化ですが、これまたけったいなバランスのドラマで、シリアスなようで、ふざけている。しかし、面白いよ。現代版必殺シリーズという趣向だけど、いろんな面白要素を不器用にぶち込んで闇鍋風味になっている。
■主演の唐沢寿明はノリノリだし、殺しの元受けが橋爪功なので、安心して観てられますね。しかも伊藤蘭の二丁拳銃まで!クライマックスの弾け方は開いた口が塞がらない面白さ!映像の古臭いビデオドラマ風のルックとか垢抜けない演出とか妙に切れの悪いアクションシーンとか、鄙びた愉しさ。ぜひ続編を。
■脚本:泉澤陽子、監督:木村ひさし。
あまんじゃく (ハヤカワ文庫JA)

あまんじゃく (ハヤカワ文庫JA)