REC4 ワールドエンド ★★☆

[REC] 4: APOCALYPSE
2015 スコープサイズ 95分
イオンシネマ京都桂川(SC9)

■ついにRECシリーズも最終作となり、一体どんな意表をつく展開が待っているのか?と思いきや、良い具合にヌルイ活劇映画で、良い意味でも悪い意味でもしみじみする。

■ジャウマ・バラゲロは本当の怪奇映画を撮ろうと思えば撮れる監督だが、ここでは明らかに恐怖演出でも怪奇演出でもなく、活劇を志向している。鬱陶しいPOV形式もあっさりと捨てて、堂々とシネスコサイズを使って、ゾンビの皆さんとの血みどろの戦闘を描く。正直、そこに何の興味も無いのだが、まあ、なんの新鮮味も無いサバイバル活劇を、そこそこテキパキした職人技で見せる。掃き溜めに鶴のアンヘラ姉さんもさすがにトウがたってきたなあ、としみじみ。

■しかし、バイオホラーかと思わせて悪魔の介在を示唆した1,さらに捻ってコズミックホラーな展開を匂わせた2に続く本作は、一体どんなもうひとひねりを見せてくれるのかと思いきや、ほんとにラストは脱力するから、ビックリ。なんでオフビートなコメディになちゃうの?あまりに実もふたもないのでいっそ清々しいほどのバカバカしさでしたよ。

© 1998-2024 まり☆こうじ