ドライブ・アングリー ★★★

DRIVE ANGRY 3D
2010 スコープサイズ 101分
DVD

■最近のニコラス・ケイジは低予算のB級映画ばかりに好き好んで出ているが、絶え間なく主演作が公開されるだけでもいまどき凄いことだよ。まあ、何やっても同じに見えるわけだが、スターらしくていいよね。それがスターってもんでしょ。

■本作は紛れもなくB級映画のアイディアを、それなりの予算で映画化した快作アクション映画。もともと3D映画なので、やたらと飛んできますが、VFXはかなり貧弱。予算の少なさがうかがい知れます。でも、けっこう面白いんだなあ。

悪魔崇拝カルト教団に娘を殺された父親が、誘拐された孫を取り返すために大暴れというお話をさらにひねっているからユニーク。旅の相方となるピチピチ姉ちゃんをアンバー・ハードが演じて痛快に大暴れしてくれる。とにかくみんな元気で陽気で結構。また、彼らを追う謎のエージェントをウィリアム・フィクトナーが演じて、強烈な印象を残す。というか、主役を食うほどの曲者。タンクローリーでの特攻場面は傑作。

■どうも続編を狙っているようだが、それは欲張りというものでは。


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