デビル ★★★

DEVIL
2011 スコープサイズ 80分
TOHOシネマズ二条(PS)

■確か7月23日に観ていたのだが、更新を忘れていたのだ。シャマランが原案と製作に回り、若手監督に撮らせたのは悪くないと思うが、そもそもシャマランに必要なのは、プロの脚本家だと思うのだが。シャマラン映画の魅力は、その演出ぶりにあるわけで、ほかの監督に撮らせてもそもそも意味がないのではないか。

■お話は、いつものように運命論にまつわる小話なのだが、エレベーター内と管理室だけでは貧乏くさいと思ったのか、あまり意味なくビル周辺にまでパニック的な状況を配置するのはどうなのか。結果的に大した意味がないわけだ。とにかく常に何かが起こっていないと観客が退屈するだろうという貧乏性ですよ、それは。さすがにエレベータの箱の中だけでは観ている方が辛いのだが、制御室とのやりとりがあるわけで、実質70分を持たせるには十分のはずだ。

■エレベータに閉じ込められた5人が次々と異様な死を遂げ、彼らの中に悪人を誅伐するためにやって来た伝説のデビルがいるに違いないというバカ話なので、ミステリーゾーンなどで30分ドラマにすれば十分というものだが、それでも主人公の刑事と、その妻を轢き殺して逃げた犯人のドラマが上手く絡んでくるあたりは上手い脚本で、単なるバカ話に贖罪とか赦しというテーマがちゃんと寄り添って、普遍性を獲得している。



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