「ヒッチコック劇場」ばら売りDVDを観た。
- 「毒蛇」・・・ロアルド・ダールの有名な短編「毒」の映像化だが、ラストのオチが異なっているようだ。どうもこのシリーズのヒッチコック作品はオチに捻りが足りないような気がする。熱に浮かされたようなじりじりとしたサスペンスを生むモノクロ映像の設計が見所。ヒッチコック演出。
- 「殺人経験者」・・・死体をどう処分したかというところにトリックがあるが、それ自体はありきたり。ただ、そこへ至る道筋の描き方に工夫があり、持ってまわったグロテスクさの描出に値打ちがある。語り口を賞味すべき作品。ヒッチコック演出。