2007-04-08 ヒッチコック劇場「いとしき誘拐」「65歳の花婿」 雑記 TV Twitter LINE Pocket 素性の悪い女が若夫婦に養子に出した娘を誘拐し、実の娘の身代金を要求するが・・・という「いとしき誘拐」は、ヘンリー・スレッサーの有名短編の映像化で、水準作。 「65歳の花婿」もなかなか捻った話で、金のために今にも死にそうな富豪の老人に嫁ぐように指示した元恋人の男に対する、ヒロインの執念深い意趣返しの物語でもある。短いエピソードのなかに、人間の残酷な思いの断片を、スッと剃刀で切り取ったような鮮やかな切り口で見せるところが、こうした”奇妙な味”の短編の身上だ。